スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2026年10月 2日 (金)

アジア大会女子サッカー決勝 日本対北朝鮮戦 なでしこジャパン上野のゴールで前半に先制するも2対2でPK戦へ 5人全員がPKを決め大会3連覇、史上最多の4度目の金メダルを獲得 ’日本代表’3夜連続PK勝ちの強さ

 アジア大会女子サッカー決勝(静岡エコパスタジアム。観衆6243人) 3連覇(4度目の優勝)を狙うなでしこジャパンは前回大会決勝でも4-1で勝利した北朝鮮と対戦した。ここまで観客の少なさが目立ったスタジアムは6200人が足を運んで女子サッカー最終戦に声援を送る。
 立ち上がりは北朝鮮ペースでボールも保持されるなか、今大会無失点の堅守で自分たちのペースを取り戻しながら前半32分、左サイドからチャンスを生む。中嶋淑乃からのスルーパスを柳瀬楓菜が受けエリア内からクロスを送る。これに塩越が右足でシュートを放つがDFにブロックされる。上野真実がこのボールにエリアの手前から右足を振り抜いてゴールの左下に決めて先制。前半はこのまま日本リードで折り返した。
 しかし後半立ち上がり、北朝鮮の前線の守備にボ―ルを続けて失うなど押し込まれる。2分にはVARチェックとなったが、北朝鮮ジョン クムの左足のシュートが決まって早くも同点にされる。
 初失点から立ち直って切り替えができないまま、24分にはペナルティエリアの中央で右足からコースを狙った技術の高いシュートをジョンリョンジョンに決められ逆転された。
 狩野監督は30分、36分と2人ずつ交代。すると30分に柳瀬と交代で入った西尾葉音が41分、水野蕗奈のパスを受けてエリア中央から右足で決めて同点に追い付き試合は延長戦へ。30分に交代で入った2人が試合を振り出しに戻して前後半15分の延長に入った。(90分でのシュートは北朝鮮11本日本8本、ボ―ル保持はほぼ50%)
 韓国の攻勢に相手陣営に入れずチャンスを作れないなでしこジャパンだったが、延長前後半を何とかしのいでPK戦へ。北朝鮮は延長後半終了間際に、PK戦に備えGKを先発のキムギョンヨンから交代。9月30日のアジア大会男子準決勝ウズベキスタン戦、1日の日本代表エクアドル戦(延長なしで90分終了後PKのレギュレーション)と「日本代表」3夜連続のPK戦に突入した。
 日本は1人目宝田、2人目祐村、3人目桑原と成功し北朝鮮3本目を大場がセーブし先行。4人目の西尾、5人目塩越と全員がPKを決めて(5-3)北朝鮮を下しアジア大会3連覇を果たした。
 

 

 

[ 前のページ ] [ 次のページ ]

このページの先頭へ

スポーツを読み、語り、楽しむサイト THE STADIUM

増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

最新記事

カテゴリー

スペシャルインタビュー「ロンドンで咲く-なでしこたちの挑戦」