日本代表 PK戦挙手制から指名制の転換と、試合巧者・南米相手の連勝がアジアカップとW杯にもたらすものは
森保監督は試合後の会見で、監督指揮下では22年W杯決勝トーナメント1回戦のクロアチア戦以来となったPK戦についてコメントした。試合終了前にPKを想定して中村俊輔コーチがキッカーを監督に提案したという。最終的に監督が確認して決定。「最終的に私が選手に伝えるということで今日は臨みました」と、キッカーは中村コーチ、順番は森保監督が決定したと明かした。
結果的に、上田、鎌田、伊藤(DF)、相馬、前田5人が全員成功。それぞれが難しいとされるコースを正確に狙っての成功は、W杯に向けてトレーニングをしてきたことが示されるものだった。大きく変わったのは、22年はピッチで選手の挙手制で決めたキッカーを、この日は中村コーチ、監督の判断で指名制に変えた点。北中米W杯のブラジル戦を前に監督自ら明言した「指名制」を成功させ「(来年1月の)アジアカップもPK戦になることはある。アジアカップに向けていいシュミレーションになった」と手応えを示した。
PK戦全員成功とともに、GK鈴木のセーブにも下田GKコーチをはじめ、相手のデータを取りながら準備した成果が表れた。
ここまでW杯後のリスタート3試合を消化し、これで南米勢に3連勝(ウルグアイ、ベネゼエラ、エクアドル戦は記録上引き分けになる)したのも大きな収獲だ。広島のベネゼエラ戦から中2日で迎えたこの試合、メンバー10人を入れ替えてスタート。FW・谷村を除くメンバーは全員が今夏のW杯経験者でケガ人も考慮し現時点でのベストを組んだといえる。
エクアドルは北中米W杯予選を18試合5失点の2位でアルゼンチンに続いて2位で抜けた実力国。試合開始から守備の強度でエクアドルが優位に試合を展開するなど苦戦した。監督は試合後、「本当にいい相手と(親善試合を)組んでもらえて感謝する。高い強度とクオリティを持っているエクアドルと戦えて今後につながる」とした。W杯ブラジル戦から含めると、これで4戦を南米相手に戦い3連勝。監督は「主観ではありますが・・・」と前提して「日本がW杯に勝つためには南米の技術、駆け引きに勝っていくことが世界一への大きなポイントになる。南米には強度と巧みさ両方がある」とした。
欧州勢に比べ日本が苦手としてきた南米勢に、4試合を組んだ新たな代表ウイークで連勝した成果は今後へのチーム全体の自信となった。5日、タイプの異なるニュージーランドとの対戦で森保監督指揮下で3つめのタイトル(東アジア選手権2度優勝)獲得を狙う。


