W杯日本代表 森保監督、選手が3つの便に分かれてヒューストンから帰国の途に 30年W杯スペイン・ポルトガル・モロッコ大会に向け森保監督の意向優先 新生代表のスタートとされる9月24日、28日のキリンチャレンジカップを目途に
7月1日米テキサス州ヒューストン(日本時間2日) W杯トーナメント1回戦でブラジルに1-2と逆転負けで敗退した日本代表が帰国の途についた。森保一監督ら欧州でプレーする選手も1度帰国する。また監督は帰国後、会見を行う予定。
22年のW杯後には、森保監督の後任を検討するため海外で関係者が交渉する動きもあったがドイツ、スペインに勝利した結果、決勝ト―ナメント出場し森保監督への再契約を当時の田嶋会長が帰国後すぐに要請。22年年内には合意するスピードで26年を目指す体制を築いた。
今回は、外国人監督のリストアップも事実上行っておらず、3大会連続での決勝トーナメント進出を果たした(18年は西野監督のもとーチ)実績に対して日本協会は最大限の評価をし再々契約のオファーをする。ちなみに自国の代表監督を連続で務めている例は多く、フランスのデシャン監督は今大会で4大会連続、日本がカタール大会でPK戦で敗れたクロアチアのダリッチ監督は3大会連続、メキシコのアギーレ監督は連続ではないが3回目となる。
これに対し森保監督は「去就は何も決まっていない」とブラジル戦後に明言。カタールW杯後には、名波浩氏を自らHCに招へい。攻撃での選択肢を増したチームを構築するヘッドコーチとして一任した。2大会連続でコーチを務めた斎藤俊英コーチを守備、前田遼一コーチをセットプレー、長谷部誠コーチ、中村俊輔コーチと日本代表が生んだレジェンドたちを次々と二次体制に加え、監督は一歩引いた立場で代表チームの役割を細分化、分担する「ボトムアップ」組織として強固な土台を築いた。これも大きな功績のひとつで、もし再々契約を要請されても、現状の代表監督としてのポジションとは異なる形を監督が望む可能性もある。22年は監督としてすべてを行い、26年はボトムアップで組織自体を強化。今回もまた違う方法で代表監督を検討するかもしれない。
また日本代表以外のオファーも多く寄せられるはずだ。監督は「日本代表には空白の時間はない」と常に話しており、海外視察も絶えず行ってきた。今回も自身の去就で活動が停滞する事態はなく9月24日、新代表のスタートとなるキリンチャレンジカップ(宮城)、28日に広島で行われる同カップの指揮を執るかどうかを検討するはずだ。
27年1月にはサウジアラビアでアジアカップが行われる。
29日にヒューストンで行われた決勝トーナメント1回戦では前半にMF佐野海舟(マインツ)の得点でブラジルに先制したが、後半に相手のサイドとクロスを多用する攻撃に苦しみ試合終了間際に逆転され敗退。W杯8大会目で決勝トーナメント突破をかけた5度目の挑戦に敗れ大きな課題は残った。
一方、「組織力と粘り」で世界でも特徴ある日本の戦い方の基盤を築き、選手にも手応えのある日本代表の未来を提示。今後,森保監督だけではなく日本のトップ指導者がこれを継承しW杯優勝を目指すベースを繋ぐ強化方針を、日本協会が森保監督にどう提示できるかがカギとなる。


