スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2026年7月24日 (金)

日本代表森保一監督 半年の契約更新について「自分がやるかやらないか、日本サッカーのためにベストを尽くすだけ」これまでW杯を契約の終点としてきた日本代表監督の選出方法の転換を「アジアカップ優勝が重要」と宮本会長


 24日=都内ホテル W杯北中米大会で日本代表の2大会連続のトーナメント進出を指揮し契約更新をした森保一監督(57)が会見に臨み、異例ともいえる短期オファーを受けた理由について「契約に関してはシンプルかなと。オファーを受けて契約が4年なのか、1年なのか、半年なのか…その期間の中で、自分がやるかやらないかを決めるだけだと思っている。いわゆる雇う側と雇われる側のシンプルな答えかなと思っています」と、今回の監督オファーに限らず常に「日本代表のために何ができるかベストを尽くす」と話す日本代表の進化に関わる使命感がオファーを受けた理由だと明かした。

 宮本会長は今回のプロセスを3月にいったんはW杯まで、と監督にも通達した契約を、助言を受けた18年ロシア大会監督の西野朗氏、山本昌邦技術委員長らと検討するなかでアジアカップまで伸ばす形に変更し監督に話したと説明。「W杯が終わった今、アジアカップで優勝することが重要だと考えた。世界を戦うためにまずはアジアで勝ち切る力を示していく必要がある。公式戦であるアジアカップに勝つことで、少しでも(FIFA)ランキングを上げておくことが大事になる」と、1998年のフランスW杯に初出場して以降、W杯終了後に新監督を選出、就任してきた(22年カタール大会後は森保監督が2期目の契約更新)監督の選出方法の大転換の理由を明かした。

 27年3月以降、28年ロサンゼルス五輪を目指すUー21日本代表監督の大岩剛氏が代表と兼任する。「日本サッカーが成長していくために新しい空気も必要」と期待を寄せる一方、先ずは開催国となるアジア大会(9月)での優勝に集中してもらい、スタッフ就任についても今後検討するという。 森保監督も2017年10月に東京五輪を目指すU―21日本代表監督に就任し、18年4月にA代表のハリルホジッチ監督が解任され西野朗氏が監督に就任した際、西野氏の選出でA代表のコーチに就任、18年W杯ロシア大会後に五輪代表との兼任となった(東京五輪は4位)。

 
 アジアカップは来年1月11日からサウジアラビアで行われ、日本は11日からインドネシア、タイ、カタールとグループリーグで対戦する。
森保監督指揮下で19年(準優勝)、23年(8強)と11年から遠ざかる優勝のミッションはW杯での成績とはまた異なる難問でもある。
今秋9月には「キリンチャレンジカップ」(24日=宮城、28日=広島、対戦相手未発表)の2試合、10月1日には横浜、5日には国立競技場で複数国による対抗戦「キリンカップ」(対戦相手未発表)と4試合の代表戦が行われる。年内にほかの国際試合を経てアジア杯に臨むスケジュールで監督は「(選手選考で)ひとつ言えるのはその時のベストメンバーを呼ぶこと。そのなかに若手、中堅、ベテランがいる」とした。これまでJリーグでプレーする選手と8月7日、初めてスタートする夏開幕のJリーグ、ヨーロッパでプレーする選手ともにシーズンが合わなかったが、ともに序盤という新たなカレンダー下での選手選考も注目される。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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