スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2026年6月26日 (金)

W杯日本代表GL3戦目スウェーデンに引き分け勝ち点5の2位で3大会連続の決勝T進出 ブラジルとW杯で対戦するのは06年ドイツ大会以来 アンダードッグ(弱者)ではないのでは?とブラジルメディアに聞かれた森保監督は・・・

 後半11分、待望の先制ゴールが生まれる。右サイドでこの試合で初先発の菅原が中央へパスを送ると堂安がこれを上田が相手DFのキープから堂安に落とす。堂安はワンタッチでエリア内へスルーパスを出すと走り込んだ前田が右足でゴール左に、先制点を奪った。しかし17分にはスウェーデンのエランガがエリアの外から左足で放ったシュートに鈴木も触ることができずゴールに。1-1の同点とされた。
 日本は過去7大会で欧州勢が2カ国同じグループに入った02年、10年、22年とトーナメントに進んでいる。23分、飲水タイムを挟み森保監督が交代カードを切り、今大会、W5大会連続出場のレジェンドとしてFIFAから贈られたパッチを袖に付ける39歳の長友が中村に代わって今大会初めてピッチに立った。今大会、ロナウド、メッシが6大会連続で、ドイツのGKノイアー、メキシコのGKオチョア、クロアチアのモドリッチらすでに出場していたレジェンドに並び5大会連続出場となった。
アディショナルタイムは7分。再三のピンチを鈴木のファインセーブで逃げ切った。
 日本はこれで勝ち点を5としてF組2位に。森保監督は18年のロシア大会で西野朗監督のもとコーチを務めており、自身も出場した3大会連続での決勝トーナメント進出を果たし、’ラウンド32でブラジルと対戦する。日本代表がW杯でブラジルと対戦するのは、06年ドイツ大会のジーコ監督指揮下でグループリーグ第3戦で玉田が先制ゴールを奪ったがその後4失点と1-4で敗れた一戦以来となる。
 森保監督は試合後の会見でこれまでのブラジルメディアに「アンダードッグ(かませ犬/弱者)としてではなく、今回は互角という感じで対戦することになるのでは?」と聞かれ会見の壇上でニヤリ。
 「互角で(ブラジルメディアに)対戦すると言っていただけることはうれしい」と、昨年、日本が親善試合で逆転勝利した試合を意識したブラジルメディアの
発言を歓迎。加えて「一昔前、ブラジルからすれば日本は楽に勝てる相手だったかもしれないが、去年の親善試合でも起こったように(日本を)簡単に勝てる相手ではないと認識してもらっているのは日本サッカーの発展、成長かなと思う。本気のブラジルと戦えることを私自身、楽しみにしている 」と話した。
 そして、ブラジルサッカー界の日本への貢献に感謝を口にし「(ブラジルの)アンチェロッティ監督は憧れ、ジーコさんは82年のW杯の私のヒーロー。(29日の)ブラジル戦の前にジーコさんと(作戦を)お話しようかな」とユーモアを見せた。ジーコは来日した際、「日本代表はベスト4に進出する力を持っている。48か国による初の大会で、森保監督やスタッフが8年かけて積み重ねてきた強固なマネージメントがひとつのポイント」と予想していた。森保監督にはすでにJリーグの視察で直々にアドバイスを送っているようだ。
 
 ◆スウェーデンのグラハム・ポッター監督の会見から  (GL勝ち点4を奪った結果について)とても満足している。日本のハイプレスとカウンターは脅威でそのために5バックを敷いた。日本は非常にいいチームでタフな対戦相手だった。チームとして素晴らしく、個人としてもすごく才能があり(引分けに)私たちはいい試合ができたと思う。

 

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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