スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2026年5月31日 (日)

サッカー日本代表 国内での壮行試合アイスランド戦で後半42分、10人のアイスランド陣営に小川がヘディングを決め完封勝ち  交代、給水、スローインと新ルール対応もシミュレーション

30日=MUFG国立 W杯北中米大会(6月11日開幕)に向け18年のロシア大会以来となる国内での壮行試合「キリンチャンレンジカップ2026」アイスランド戦が行われ、日本代表(FIFAランク18位)は終了間際の42分、小川航基のヘディングで1-0で堅守のアイスランドを振り切った。
  森保一監督(57)が前日会見で宣言した通リ、アイスランド戦限定で招集された吉田麻也が遠藤航がピッチに立ちながら主将として先発。14分間のプレーを追えると国際Aマッチでは異例の両チームが「花道」を作るリスペクトのセレモニーで日本代表127試合となったレジェンド(歴代3位)を送り出した。主将はここで遠藤に。
 試合は1分ほどのセレモニーで約1分一時中断したが、w杯でも適用される新ルール(第4の審判が交代ボードを掲げてから10秒以内にピッチから退場、もし退場しなければ入る選手はリスタートからアウトオブボールになるまで1分待機しなくてはならない)は吉田の‘代表引退’を審判も尊重したのか適用されず伊藤洋輝がすぐさま入った。

 給水タイムも前後半に取られ、本番でも「サッカーが前後半ではなくクオーター制(4分割)と捉えなくてはいけない」と話しており、スローインも含め新ルールへの適応力も今後の課題となる。

 日本は、欧州での長いシーズンを終えて帰国した選手たちのコンディションには大きなばらつきがあり、監督は「試合で(認められている11人の交代枠を)11人使えるかどうかは分からないが、多くの選手を起用して試合を通じてコンディションをあげたい」と壮行試合の課題を話しており、11人の交代を全て使い切る総力戦となった。
 後半、一気に4人の交代カードを切り、瀬古歩夢と田中碧のコンビでボランチで起用し、中村敬斗を左のシャドーに置いた。
 ともに決定機を決められずに迎えた終盤後半右サイドに入った菅原由勢が送ったクロスに小川航基が低い位置でヘディングシュートを打つと左ポストに当たってゴール。先制点を奪ってアディショナルタイム6分もそのままゴールを守った。
 この時間帯、アイスランドは逆に交代のボードが出ていたが交代が遅れ、新ルールが適用されていたようで日本はアイスランドが10人の時間帯にフィールドプレーヤーが集中して「ポイント」を抑えて勝ち切った。

 試合では約2年ぶりの代表戦に復帰した冨安健洋、遠藤航の実践となったがともに復帰の目途がたつプレーは収穫となった。
 

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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