スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2026年4月23日 (木)

ノルディック複合レジェンド渡部暁斗氏が、自転車でも3度五輪出場のJOC橋本聖子会長に逆オファー?!「健脚を活かして自転車発電にご参加を」渡部は子どもたちの自転車発電で現役ラストジャンプを披露

 23日=JOC(日本オリンピック委員会、都内) 2月のミラノ・コルティナ冬季五輪に6大会連続出場を果たし、3月のW杯で現役引退したノルディック複合男子渡部暁斗(37=北野建設)が、キャリアの最後に選んだジャンプの披露と、気候変動をともに叶えるイベント「WATABE AKITO‘s LAST JUMP powered by you」(6月6日、白馬ジャンプ台)の開催を明らかにした。
 この日は、JOC橋本聖子会長(61)を訪問し改めて引退の報告、競技生活での長年のサポートへの感謝を伝えた。
 
 14年ソチ、18年平昌五輪では個人ノーマルヒルで銀メダル、北京では同種目と団体で銅メダルを獲得。厳しいトレーニングと向き合った例年であれば、まだ雪の残るゴールデンウイークは技術的なチェックなど基礎のトレーニングを雪上で入念に行っている。渡部は「(厳しいトレーニングを)やらなくてもいい解放された感じはあるけど、スキーの目標がない寂しさは少しあったりする」と心境を明かした。

 そうした思いを次につなげるイベントもすでに決まった。これから募集する全国の小・中学生150人が自転車をこいで「サイクル発電」を行い、その電力でリフトを動かす。そのリフトに乗ってノーマルヒルのジャンプ台に上り、“現役ラストジャンプ”を飛ぶイベントは、欧州など世界中を転戦するなかで環境問題を実感し何かアクションを、とプランを温めてきたものでJOCのzシンボルアスリートによる「ソーシャルアクション」と共催する。
 「スポーツを通して、小さなアクションからでも楽しく気候変動を学んでもらえたら」と話し、自転車競技でも88年ソウルから3大会連続での五輪出場を果たしている橋本会長にも自転車発電をオファーしたと笑顔を浮かべた。
 「忙しい方ですが、健脚を活かして手伝って頂ければ」とユーモアを交えて新たなイベント、今後へのキャリアに期待感を漂わせていた。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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