スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2026年3月28日 (土)

日テレ東京ベレーザが「完全試合」?!被シュート0で5-0と完勝しアジア女子チャンピオンズリーグ準決勝に進出 「5点しか取れなかったという見方もできる」POM・北村は辛めの自己採点で頂点を目指す

28日=味の素スタジアム(観衆5530人) AFC女子チャンピオンズリーグ2025/26準々決勝で日テレ東京Vがフィリピンのスタリオン・ラグナを5-0で下して準決勝に進出し、初優勝へあと2勝とした。プレーヤーオブマッチにはフル出場でアシスト、ゴール、守備に貢献した北村菜々美が選ばれた。次の準決勝は、オーストラリアのメルボルンシティとウズベキスタンのPFCサナフの勝者と対戦する(5月20日・場所未定)  
 
 日テレ東京Vは、集中開催となったグループステージ(ミャンマー)を2勝1分けの首位で突破。この日から一発勝負のノックアウトステージがスタートした。前半からスタリオン・ラグナを圧倒しチャンスを作り続けたがバックラインの固い守備に跳ね返されて苦戦する。前半41分、北村のパスに連動してエリア内で受けたFW樋渡百花がワンテンポをずらして一人かわしてから右足でシュート。これがゴール左へ入って1-0と先制し前半を折り返した。
 前半シュート17本を放ってもなかなか決めきれない事態に、楠瀬監督は「じれずにやっていることを続けよう。1点取ってももう1点を取るために
たたみかける。強いチームになる習慣を付けよう」と声をかけ後半に。立ち上がりの3分に塩越柚歩のパスを受けた北村が右足シュートを決めて追加点を奪うと同2分6には猶本光がPKを冷静に決めて3―0と突き放した。楠瀬監督は2点目が入った後、ベテランの宇津木瑠美(37)を、3点を奪った後には39歳の岩清水梓をボランチに投入し、中だるみの時間を作ることなくクローズに入った。
 37分には交代で入った松永未夢が左足でゴール右へ決めて4―0。最後は氏原里穂菜のゴールで5-0と完勝した。公式記録ではベレーザのシュート数は45本、守備陣はスタリオン・ラグナからの被シュートも0本とする「完全試合」で準決勝に進出した。
昨年、浦和レディースが敗れた8強から前進しアジアの女子クラブの頂点を目指す。POMを獲得した北村は「タイトルに近づいたけれど、5点しか取れなかった(もっとゴールを奪えた)という見方もある。もっと詰めていきたい」と頂点を見据えた。
 また、試合をクローズさせる難しい局面を任された岩清水は「もうこの歳なんで・・・」と笑いながらも「自分にそういう(チームを落ち着かせるなど)仕事を与えられていることが有難い。私の声でみんなが勇気を持って臨めれば」とパフォーマンスに手応えをにじませた。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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