スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2026年3月 5日 (木)

日本サッカー協会技術委員会「(経済流通大の大麻問題は)事実であれば本当に残念。許されない」山本昌邦技術委員長 相次ぐ大学運動部での違法薬物問題に名門サッカー部も 

5日=日本サッカー協会(東京都文京区)今年度最後となる技術委員会が行われ、5人が麻薬取締法違反の疑いで任意聴取を受け寮の家宅捜索を受けた流通経大男子サッカー部の不祥事について、技術委員の一人で全日本大学サッカー連盟強化担当の同大学・大平正軌准教授が現在研究員として滞在しているポルトガルから(ベイラ・インテリオール大国際客員研究員)オンラインで参加し山本昌邦技術委員長は「(大平さんから)冒頭、ご迷惑をかけています、という報告を頂きましした」と明かした。
 大平氏も海外に滞在しているため詳細の把握はできていない状態で、今後は大学サッカー部が調査に協力しその後、JFAへの報告がされる見通しだという。4人はともに大麻リキッドを使用した事実を認めており、無期限の出場停止処分を大学から受けている。
 山本委員長は「しっかりした報告を待っている現状。事実であれば本当に残念。違法行為に関わることは許されない」と厳しい表情を浮かべた。


 コロナ禍以降、不眠やダイエットなど不安を抱えた大学生たちをターゲットに、「ゲートウェイドラッグ」(入門用)と言われる大麻が急増。安さや大学生同士での情報交換の手軽さのためか大学をまたいで広まって行ったとみられる。

 23年には日大のアメリカンフットボール部で覚せい剤などを所持したとして逮捕者が出た後も、24年には東京農業大のボクシング部、25年にも専修大のアイスホッケー部と毎年大学体育会の薬物問題が大きく取り上げられる。昨年25年の調査では(25年=警視庁)大麻による検挙・補導者が1,373人と1990年以降で過去最多にのぼった。反社会勢力の資金源になる行為の認識、健康被害に結びついていない点がさらなる深刻さを示している。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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