スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2026年3月29日 (日)

サッカー日本代表 アウェーのスコットランド戦で10人交代の’総力戦’で1対0で勝利 復帰のGK鈴木が前・後半のスーパーセーブで繋ぎ、最後は攻撃のオプションを見せ伊東純也が決勝ゴール  

 W杯北中米大会を前に重要な強化試合となるイングランド遠征の初戦、スコットランド戦がグラスゴーのハムデンパークで行われ、日本代表が後半39分、伊東純也のゴールで1点を奪って勝利した。
 森保監督は先発に、W杯代表入りをかけて「ギラギラ感を出して欲しい」と期待する選手たちを起用。後藤啓介と佐野航大が代表初先発となり、コアメンバーながら怪我で離脱していたGK鈴木彩艶、DF伊藤洋輝もスタートに復帰する形で3-4-2-1を敷いた。「凱旋」となった前田大然がキャプテンマークをまいた。
 開始9分、先制点を許しかねないピンチを迎える。しかしここで復帰した鈴木彩がマクトミネイのシュートを至近距離で止めるビッグセーブを見せて日本は試合の流れを先に掴んだ。高い位置からのプレスと、奪ってからの縦への速い展開で試合を進める。後藤も臆することなくポストプレーで起点となるなどチャンスに絡んで十分なアピールを見せた。前半シュート7本を打ち守備陣は中央が固く守って0-0で終了。11人交代の特別ルールを森保監督は後半から最大限に使って後半開始時先ず3人を交代する。渡辺、佐野航、伊藤の3人に代えてDFの谷口彰悟、MF三笘薫をシャドーに、DFの鈴木淳之介を起用した。
 後半6分、藤田のファウルからゴール前でFKを与える。マクトミネイのキックが枠内へ飛んだが鈴木彩がパンチングで阻止。10分にもロバートソンのドリブル突破からシュートを打たれたが鈴木のファインセーブにまた救われた。

後半17分、森保監督は菅原、前田、鈴木唯、後藤の先発に代えてMF伊東純也、MF堂安律、MF中村敬斗、FW上田綺世と4人を交代。直後の20分にはこぼれ球から三笘がボレーシュートを打ち、攻撃の圧力をかけていく。22分には鈴木彩のロングキックを上田が正確なヘディングで三笘へ送る。スルーパスに反応した伊東がボックス内へドリブルで運びフェイントでGKを振り切ろうとしたが止められた。

33分、森保監督はこの試合で10人目、GK鈴木をのぞき全メンバーの交代する「総力戦」の構えでDF橋岡大樹、MF鎌田大地、上田との2トップにA代表にデビューとなる塩貝健人を起用し、鎌田をアンカーのポジションに、堂安と三笘を中に入れてシステムを3-1-4-2とする攻撃的布陣でゴールへの強い姿勢を示す。
 39分、中村のパスから三笘が左から鈴木淳にスルーパスを送り、塩貝が落としたボールを伊東がゴール左隅に流して決勝点とした。
 森保監督は今遠征前、「W杯出場国と戦える貴重な試合になる。W杯基準の強度を実感して現在地を知りたい」と話していた。
 これまで出場機会がなかった選手、初出場の若手を含めて思い切った起用を見せ、最後は無失点のまま3-1-4-2と攻撃で圧力を増すオプションも実行するなど1-0のスコア以上に手応えの多い試合となった。代表はロンドンに移動して日本時間4月1日、31年ぶりとなるウェンブリースタジアムでのイングランド戦に臨む。


 6月のW杯北中米大会を前に重要な強化試合となるイングランド遠征の初戦となるスコットランド戦がグラスゴーのハムデンパークで行われ、日本代表は後半39分の伊東純也のゴールで1点を奪って勝利した。
 森保監督は先発に、W杯代表入りに期待する選手たちを起用。後藤啓介と佐野航大が代表初先発し、怪我から復帰したGK鈴木彩艶、DF伊藤洋輝もスタートに入る新たな布陣で4-3-2-1を敷いた。「凱旋」となった前田大然がキャプテンマークをまいた。
 開始9分には先制されるかという大ピンチを迎える。しかしここで復帰した鈴木彩艶がマクトミネイのシュートを至近距離で止めるビッグセーブを見せて日本は試合の流れを先に掴んだ。高い位置からのプレスと、奪ってからの縦への速い展開で試合を進める。後藤も臆することなくポストプレーで起点となるなどチャンスに絡んでアピールした。前半シュート7本を打ち守備陣は中央が固く守って0-0で終了。11人交代の特別ルールを森保監督は後半から最大限に使って後半開始時に先ず3人を交代する。渡辺、佐野航、伊藤の3人に代えてDFの谷口彰悟、MF三笘薫をシャドーに、DFの鈴木淳之介を起用した。
 後半6分、藤田のファウルからゴール前でFKを与える。マクトミネイのキックが枠内へ飛んだが鈴木彩がパンチングで阻止。10分にもロバートソンのドリブル突破からシュートを打たれたが、前半と同じく鈴木のファインセーブに救われた。
 後半17分、森保監督は菅原、前田、鈴木唯、後藤の先発に代えてMF伊東純也、MF堂安律、MF中村敬斗、FW上田綺世と4人を交代。直後の20分にはこぼれ球から三笘がボレーシュートを打ち、攻撃の圧力を増していく。22分には鈴木彩のロングキックを上田が正確なヘディングで三笘へ送る。スルーパスに反応した伊東がボックス内へドリブルで運びフェイントでGKを振り切ろうとしたが絶好の得点機を止められた。
 33分、森保監督はこの試合でGK鈴木をのぞき全メンバー10人を交代する「総力戦」の構えで、DF橋岡大樹、MF鎌田大地、上田との2トップにA代表にデビューとなる塩貝健人を起用した。鎌田をアンカーに下げ、堂安と三笘を中で並べてシステムを3-1-4-2とする攻撃的布陣でゴールへの強い姿勢を示す。
 39分、戦略が的中する。中村のパスから三笘、鈴木淳と繋ぎ塩貝が落としたボールを伊東がゴール左隅に流して決勝点とした。
 森保監督は今遠征前、「W杯出場国と戦える貴重な試合になる。W杯基準の強度を実感して現在地を知りたい」と話していた。
 これまで出場機会がなかった選手、初出場の若手を含めて思い切った起用を見せ、常に監督が言う「先発、ベンチといった考えはなく、全員でバトンをつないで最後に勝つ」という日本のスタイルを貫徹。最後は無失点のまま3-1-4-2と攻撃で圧力を増すオプションもテストするなど、28年ぶりのW杯出場を果たしたスコットランド相手に1-0のスコア以上に手応えの多い試合となった。
 代表はロンドンに移動して日本時間4月1日、31年ぶりとなるウェンブリースタジアムでのイングランド戦に臨む。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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