世界をリードする日本のスノボード陣 2,3日深夜のオンライン会見に漂う自信や落ち着きにミラノ五輪でのメダルの期待高まる 骨折から立ち上がる平野歩夢も連盟通じ「今持てる力を出し切りたい」とコメント
2日と3日、日本時間の深夜に全日本スキー連盟がミラノ・コルティナ五輪に臨むスノボードハーフパイプの男女代表の取材機会をオンラインで設定、50人ほどが参加する会見がスイス・ラークスとつないで深夜0時に行われた。
話の内容はもちろん、ティーンエイジャーも含む代表選手たちが放つ独特の、落ち着いた空気が漂っている。スノーボードで世界を圧倒的にリードする王国となった日本チームから一体何人が表彰台に立つだろう、そんな高揚感とともに。
3大会連続で出場する戸塚優斗(ヨネックス)は3日、「しっかり準備してきているので、自信や楽しむ気持ちが増えている」と、言葉を噛みしめた。期待されて臨んだ過去2大会だったが、決勝では納得する滑りができずメダルを逃している。「(要因は)気持ちの面が大きく、不安が完成度に響いたと思う」と振り返る。3度目の出場に挑んだ今回の4年間は、持ち味の難易度の高い大技と同時に、ひとつひとつの技の完成度を磨きながらルーティンの不安を消した。本場では2つのルーティンを新たに考えているという。
平野流佳(INPEX)も前回北京五輪の決勝では3回とも転倒した悔しい思いを味わった。目標を聞かれ「一番の目標は滑りきること。結果よりも内容にこだわりたい。それが金メダルにつながればいいなと思う」と、静かな声だったが強い意思を表した。
初出場となる山田琉聖(チームJWSC)は「持ち味の、人と被らない特徴的なルーティンができたいいなと思う」と話す。人と被らない、とのオリジナリティが日本チームの信念かもしれない。
オリジナリティを体現してきた平野歩夢(TOKIOインカラミ)は1月17日のW杯で複数の骨折をする重傷を負い3日のオンライン会見は欠席。しかし連盟を通じ「今まで積み重ねてきたものを信じて、あとは自分らしい滑りをするだけという気持ちです。(2シーズンに渡る代表争いについて)常に自分の課題と向き合ってきた時間だったのかなと思っています。常に挑戦者という気持ちでやってきたので、そういう意味では(過去の3大会と比較しても)自分の中ではあまり変わったことはないのかなと思います。(本番では)目標は自分らしい滑りをお見せできるよう、今持てる力を出し切りたいです」と短いが、滑りと同じく平野らしいコメントを寄せた。「積み重ねてきたものを信じて」の言葉に冬季五輪4回、東京五輪にもスケートボードで出場した経験の重みがにじんでいる。他の競技と違い痛めた箇所もケアもウエアに覆われて見えないが、今持てる力を出し切る姿はきっと美しい。
予選は11日、決勝13日。


