スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2025年11月 5日 (水)

クラブアドバイザーのジーコ 残り3試合で9季ぶりVを狙う鹿島に「ひとつのエネルギーも残さず出し切れ!」と助言 ブラジルに初勝利した日本代表に「W杯ではベスト4に行く可能性があると思っている」と予言

5日=鹿島 鹿島アントラーズのクラブアドバイザーを務めるジーコが、自身が深くかかわってきた2つのチームへの助言と予言で強く鼓舞した。
 9シーズンぶりのリーグ制覇に向けての現在の思いなどについて取材に応じ、鹿島が優勝に向かう残り3試合について「大事なことは全てのプレーが優勝を決定付けるということ。スキを見せることなくひとつのエネルギーも残さずすべて出し切らなければならない」と、週末の横浜FC戦、代表ウイークを挟んでの東京V戦、ホームで最終戦となる横浜Fマリノス戦と270分に全てを出し切るよう選手たちを鼓舞した。
 また、10月14日、日本代表がブラジル代表に1989年の初対戦以来、14試合目で初めて勝利した試合(3-2)についても振り返った。ジーコは「(仕事の都合で)30分しか試合をライブで見られなかったが、その30分は(逆転する)日本しかゴールしなかった」とユーモアたっぷりに笑いながら「日本は改めて強さを示した試合になった。(鹿島で育った)上田(綺世)が決勝ゴールを決めたというのもうれしかった。ドイツ、スペインにも勝ってきた森保監督の仕事は称賛に値する」と勝利を祝福。来年のW杯での日本代表について「ベスト4にいく可能性がとても高いと思っている」と予言した。
 ジーコはその理由について、世界中のサッカーが拮抗しているなか結果を分けるのは、長い期間1人の監督が指揮を執りチーム体制の構築や選手を知り尽くしている点になると分析。その観点からW杯で退任するが2012年から監督を継続してきたデシャン率いるフランスを「頭ひとつ抜けている。そして日本も同じく(森保)監督が長く続けて来たチーム」と、日本代表が世界の潮流を掴んでいるとジーコならではの指摘をした。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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