スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2025年10月13日 (月)

サッカー日本代表ブラジル戦前日会見「日本にスペースを与えてはいけない・・大変申し訳ないが(対日本の連勝)記録は続けさせて頂く」ブラジルのギマランイスが対日本無敗更新を宣言 アンチェロッティ監督は韓国に5対0で盛り上がるブラジルメディアに一言

13日=東京スタジアム(味スタ)14日に行われるサッカーの「キリンチャレンジカップ2025」の前日会見、公式練習が行われブラジルのMFブルーノ・ギマランイス(ニューカッスル)が会見に臨んだ。W杯カタール大会以降チームの中心的存在となり、アンチェロッティ監督の就任後もコンスタントに出場を続けるキーマンの一人。 東京では21年のオリンピックで金メダルを獲得するなど相性が良いと感じているという。日本対ブラジルの対戦成績(過去2分11敗で日本の勝利がない)について聞かれると、「大変申し訳ないがこの(無敗)記録は続けさせていただく。韓国と(韓国戦で5-0と圧勝した)同じ内容を目指して戦いたい」と、自信にあふれた笑顔を浮かべた。

 その後、カルロ・アンチェロッティ監督も会見に出席した。大会事務局は様々な状況に対応するため監督の母国語イタリア語、スペイン語、選手に対応したポルトガル語と3つの言語の通訳に待機を要請したそうだが、監督はポルトガル語で会見。途中、単語にスペイン語やイタリア語が混ざったがこれも6月にエクアドルとの南米予選でスタートを切った名将があえて貫く流儀だとセレソン(代表)のベテラン記者はこう説明する
 「ブラジル代表監督としての振る舞いに、CLを5度も制覇した名将が気を配っている。今のところ、こうした姿勢が選手、ブラジルでは厳しいサッカーメディアを引き付けています」
 監督は5対0で勝利した韓国戦(10日、ソウル)について、セレソン(代表)ファンやメディアが「"Jogo Bonito"(ジョゴ・ボニート)」(サッカー用語のひとつ。パスやドリブルで華麗に連携する様子を表現)がブラジルに戻ってきた」と興奮するなか、「ひとつ言いたいのは、美しいサッカーとは、集団の決め事を全員がしっかり守り、たとえオフザボールでも(献身的に)動ける。それを指すものでもある」と、盛り上がるブラジルメディアをやんわり制した。
 日本戦を「色々な選手をW杯に向けて試す場。来年3月にはW杯メンバーを中心に固めたい」と話し、W杯では自国の監督以外優勝経験がないと聞かれると「しかし何事にも‘初’はあるものだ」と、ブラジルを率いて他国の監督として初の優勝への強い姿勢を伺わせた。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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