サッカー、バスケットボール、ハンドボール、ラグビーの4団体球技で初の「共同ステートメント」を近く発表へ 影山・技術委員長「子どもの取り合いをしている場合ではない」 マルチスポーツ化を視野に
10月1日=日本サッカー協会(東京都文京区) 技術委員会が開かれ、会議後、影山雅永技術委員長が取材に応じた。影山氏は、少子化が進み、スポーツが学校から地域での活動に移行する重要な過渡期に「少子化が進んでいくなか、(子どもたちを競技団体が)取り合いしている場合ではない」と危機感を示し、こうした話し合いのなかでサッカー、ラグビー、バスケットボ―ル、ハンドボ―ル4団体で初の「共同ステートメント」を発表する新プランを明らかにした。
2024年笹川財団の調査によればサッカーの競技人口は369万人、バスケットボールが236万人、ハンドボ―ルは10万人とそれぞれ人口を維持か、もしくはわずかながら上昇している。こうしたスポーツへのポジティブな姿勢を好機とし、単一競技を長く続けるよりも、シーズンや4競技の持ち味を重ねて複数競技に触れる「マルチスポーツ化」により人口拡大、人材の発掘、ケガの防止にもつながる。10月中には、各団体が一堂に集まってより広くメッセージを発信する予定。


