日本サッカー協会・山本昌邦ナショナルダイレクター(ND)が技術委員長に就任 児童ポルノの所持等でフランスで有罪となった影山氏の後任を来年3月まで限定でNDと兼任
20日=日本サッカー協会(東京・文京区) サッカー協会の新技術委員長に現在、日本代表に関する強化担当責任者(ナショナルチームダイレクター=ND)を務めている山本昌邦氏(67)が来年3月までの限定で就任、会見が行われた。宮本恒靖会長は現在、モロッコで行われている女子サッカーU-17のW杯に出張中のためオンラインで出席し「(山本氏には)我々が(W杯で)狙うところに到達してもらうためには(3月以降NDに)専任してもらうのがいい」と、26年3月までの任期とした理由を説明した。
前任の影山雅永・技術委員長が日本からフランスに向かう機内で児童ポルノを閲覧、持ち込みをしたため現地で拘束され有罪判決を受け日本協会から7日に契約解除を言い渡されたため技術委員長職が空席となっていた。
宮本会長は「ここで日本サッカーの歩みを止めてはいけない」とし、先週末には山本氏に打診。山本氏選任の理事会も書面で開催しスピード選考を行ったとした。
山本氏は23年2月から、A代表をサポートする「ダイレクター」と合わせて、すでに技術委員会のなかの「強化部会長」も務めており、兼任する肩書は3つとなる。引き受けるにあたって森保一監督にも事前に相談したという。
「(技術委員会には部門が)6部門あり、それぞれのダイレクターが目標に向かっている。彼らと力を合わせて難局を乗り切りたい。(打診を受けたのは)厳しい状況だからこそしっかりやろう、と覚悟を持って臨みたい」とした。
再発防止に向けたプログラムや具体的な対策はまだ明らかになっておらず宮本会長は「(関連する)タスクフォースの立ち上げに向けて、拙速に行うのではなく(時間をかけて)取り組みたい」と見通しを示す。日本協会では幹部、理事に対して一般的な企業でも採用される「インテグリティ診断」(誠実性や信頼性を測るテスト)は実施して来たが、今回のケースにもこうしたテストの実効性を持つか判断するのは「難しい」と関係者も話す。
「セーフガーディング」(子どもたちがスポーツを楽しむ権利を守り、環境も守るための方策)をFIFA(国際サッカー連盟)との連携によって推進して来ただけに、今回はその責任者が子どもたちの人権、安全な環境を侵害する重大な過失を引き起こす事態の衝撃ははかり知れない。
メジャーパートナー契約を結ぶANAは10月シリーズで広告掲出を止めるなど今回の件へ極めて厳格な姿勢を示しており、今後も波紋は広がると見られる。


