サッカー日本代表 過去未勝利の王国ブラジルから南野、中村、上田の後半3ゴールの大逆転 1989年以来14度目の対戦で歴史的初勝利を奪う
14日=東京スタジアム(味の素スタジアム、観衆4万4920人) 10月の強化試合「キリンチャレンジカップ」2試合目ブラジル戦が行われ(10日パラグアイ戦2-2)、日本代表(世界ランキング19位)は過去2分け11敗と13戦一度も勝てなかった王国を前半0-2から後半3点を返す逆転劇で3-2とし、1989年のA代表初対戦以来となる歴史的初勝利をあげた。
DFラインに特にけが人が相次ぐなど厳しい状況となったこのシリーズだが、森保監督は13日の会見で「初勝利をしたいと思っているし、それができる選手たちがいる」と、「全員でバトンをつなぐ」をマネージメントの信条とする選手たちに自信と強い信頼をにじませていた。
試合は立ち上がりから5-0で韓国を下した勢いを保ってメンバーを投入したブラジルが4バックから高い位置を支配し日本を圧倒。ブロックを5-4-1で固めた日本のスキをついて前半2ゴールをゴールを奪った。
0-2のビハインドで入った後半、日本はメンバーを変えずに反撃に出る。後半7分、南野拓実(モナコ)が狼煙をあげるゴールを奪う。南野の得点は対ブラジル戦8年ぶりとなり、これが代表の勢いをさらに増した。その後、中村敬斗が伊東のクロスからゴールを奪って同点に。守備からの攻撃にブラジルがリズムを大きく崩すなか、26分には伊東のCKから上田がヘディングで叩き込んでブラジルからリードを奪った。
逆転と疲労から動きの止まった世界ランキング6位、過去W杯5度の優勝を誇るブラジルを最後まで運動量でも圧倒した日本が3-2でW杯で5度の優勝を誇る王国に初勝利をあげた。通算成績はこれで1勝2分11敗となった。


