スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2025年10月 2日 (木)

サッカー日本代表10月のパラグアイ、ブラジル戦のメンバー発表「ブラジルと同じ目線で戦うが、主体は自分たち、で戦いたい」森保監督、未勝利のブラジルにも正攻法で臨む

2日=ミッドタウンホール(六本木) 10月の国際親善試合、パラグアイ戦(10日=大阪・パナスタ)、ブラジル戦(14日=東京・味スタ)の日本代表メンバーが発表され、左アキレス腱の手術から復帰を果たしたDF谷口彰悟(シントトロイデン)が約1年ぶりに代表に復帰した。24歳の斉藤光毅(QPR)は初選出。森保一監督は会見で「(所属と代表の)メディカルが確認したうえでコンディションを重視した」として、MF三笘薫(ブライトン)やMF守田英正(スポルティング)は招集を見送った。
 年内に今月の2試合と、11月に2試合の(1試合はボリビア)4試合のテストマッチを国内で行い、12月15日には米・ワシントンで26年W杯北中米大会の抽選会が行われグループリーグの対戦相手が判明する。6月11日開幕のW杯に向け時間はそれほど多く残されてはいない。年内に選手が個々の持ち味をアピールし、W杯出場へ当確線上に留まるためにも重要な連戦となる。
 ブラジルとパラグアイはW杯南米最終予選を突破しており、26年W杯本番で日本代表が対戦する可能性がある。監督は「ただの親善試合ではなく、W杯のピッチに立てるのは誰か、といった競争のなかでの戦い」と、南米勢相手の2試合の位置付けを強調していた。
 ブラジルとの過去の対戦成績は2分11敗と未勝利。森保監督指揮下の22年6月にも日本での親善試合で対戦し、後半30分を過ぎてFWネイマール(サントス)にPKを決められ0-1で敗れた。

 パラグアイとの対戦では直近、同じく森保監督指揮下の22年6月の親善試合で4-1で勝利している。監督は「W杯でもっとも多く優勝しているブラジルと同じ目線で戦い、勝てれば(日本の)自信になると思っている」と、来日するスター集団からの初勝利に強い姿勢で臨む。
 ■日本代表メンバー

 GK早川友基(鹿島)大迫敬介(広島)鈴木彩艶(パルマ
 DF長友佑都(FC東京)谷口彰悟(シントトロイデン)板倉滉(アヤックス)渡辺剛(フェイエノールト)安藤智哉(福岡)瀬古歩夢(ルアーブル)鈴木淳之介(コペンハーゲン)
 MF/FW遠藤航(リバプール)伊東純也(ゲンク)南野拓実(モナコ)鎌田大地(クリスタルパレス)相馬勇紀(町田)小川航基(NEナイメヘン)前田大然(セルティック)堂安律(フランクフルト)上田綺世(フェイエノールト)町野修斗(ボルシMG)中村敬斗(スタッド・ランス)佐野海舟(マインツ)久保建英(Rソシエダード)  斉藤光毅(QPR)望月ヘンリー海輝(町田)藤田譲瑠チマ(ザンクトパウリ)

 

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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