デュプランティスが深夜の会見で明かした「イチロー」と、日本へのリスペクト 「イチロー・スズキはメジャーで素晴らしい選手で・・・」MLBを知らないほとんどの記者たちにイチローの姿を真似して説明したユーモア
会見が始まったのは日付けが変わった0時15分になったが、それでも会見場は各国の記者で満席だった。デュプランティスが試合中のユニホームのまま首にメダルをかけて登場すると記者たちから大きな拍手が沸いた。それに「ありがとうございます」と丁寧にあいさつする。
6㍍30にバーをあげて世界記録に挑戦する際、「観客に静かに、と手で示したのはなぜだったのか?」とヨーロッパの記者から質問が飛んだ。大谷翔平の大ファンで知られるのデュプランティスは、イチローさんが打席に入る際のユニホームの肩のあたりをあげてバットを出すポーズをした。スタジアムで気が付いたファンも多かったのではないか。しかしこのポーズが殿堂入りを果たした日本のレジェンドを指しているのと、欧州の記者たちには分からなかったために「静かにして欲しい」と促したと思われたようだ。
会見で「あれはイチロー・スズキのポーズなんだ、メジャーリーグの素晴らしいアスリートで・・・」と茶目っ気たっぷりに「デザートの時間」(記録にだけ挑戦する試技をこう表現)をどれほほど楽しんだのかを明かす。日本記者やもちろんMLBを取材する記者たちは「大谷翔平の大ファンだけじゃなくイチローまで!」と、心のなかで拍手を送ったはずだ。
大谷ファンを公言しているだけではなく、イチローのポーズをも見せたのはホームである日本への敬意なのだろうと思う。スタンドのファンの応援に感謝の言葉を重ね、イチローさんへの敬意を示して、日本での食事が本当に素晴らしいと絶賛する。こういう気使や優しさも、彼が記録を更新し続けるひとつの力なのだと分かった。


