スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2025年9月20日 (土)

世界陸上8日目ナイトセッション 女子5000㍍で田中希実が12位 「レース前、メダルを取ったらどうしよう、と(積極的に)思えた」 12位にも手応え

女子5000㍍決勝が行われ、世界陸上で4大会連続決勝進出を果たした田中希実(ニューバランス)は、15分7秒34で12位だった。予選は先頭で引っ張りレースをリードするなかで着順をキープ。この日は反対に後方から先頭集団を追いかける位置を取り、残り1周(残り400メートル)でトップと0秒73差の7位でラスト1周へ。最後は12位に後退した。21年東京五輪1500㍍8位、23年ブダペスト世界陸上5000㍍8位に続いて世界大会3回目の入賞は果たせなかった。レース後の取材で「後ろのほうから選手を拾っていく一番好きなレースをしようと思った。(今季は走る前から)ダメだった場合の言い訳を考えていたが、きょうはレース前、メダルを取ったらどうしようと思えた。限界を決めずに走れたことが清々しい」と、出せる力を振り絞った様子だった。
 大会は21日最終日を迎える。日本はここまで競歩の銅メダル2、入賞8。最終日は、男子100㍍×4リレーが行われ、小池祐貴、柳田大樹、桐生祥秀、鵜沢飛羽のメンバーで決勝に挑む。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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