スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2025年9月17日 (水)

世界陸上5日目ナイトセッション 女子200㍍の井戸アビゲイル風果が日本勢14年ぶりの準決勝進出 4日目終了時で日本は銅メダル1 入賞6 入場者30万人突破「温かい励まし、エールを頂き(選手は)非常に健闘している」日本陸連・山崎強化委員長が感激

17日=国立競技場 大会折り返しを迎えたこの日、女子200㍍予選に24歳の井戸アビゲイル風果(東邦銀行)が出場し、2か2秒98でこの組に5位に入り記録上位で準決勝に進出した。女子200㍍での準決勝進出は11年の テグ大会の福島千里以来14年ぶり2人目となった。ジャマイカ系イギリス人の父と日本人の母を持つ岐阜出身の井戸は、7月の日本選手権で短距離2冠を達成、8月には200㍍で9年ぶりの日本新記録となる22秒79をマークして開催国枠での初の代表入りを叶えた。
 また、男子200㍍では鵜沢飛羽(JAL)が20秒39で6組の3位に入り着順で準決勝に進出した。
 男子やり投げ予選ではA組に入った今季世界ランキング5位の崎山雄太(29=愛媛競技力本部)は77㍍61の15位に沈み決勝進出はならず3大会連続出場を果たしたディーン元気(33=ミズノ)も77㍍01の16位で敗退した。
 折り返しに入り、山崎一彦強化委員長が取材に応じ、ここまでメダル1(競歩・勝木)、入賞6(110㍍障害5位村竹ラシッド、女子10000㍍6位廣中、女子マラソン7位小林、男子3000㍍障害8位三浦、男子走り高跳び赤松8位、4×400㍍混合リレー8位)の結果に、30万を突破した観客に感謝し、「地元開催をプレッシャーではなく結果につなげている。非常に健闘している」とし、後半戦への期待を寄せた。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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