IOC(国際オリンピック委員会)会長、コベントリー氏と橋本聖子JOC会長、小池都知事が国際女性スポーツフォーラムに出席 スポーツ界の ジェンダーバランスを検討
13日=JSOS(JAPAN SPORT OLYMPIC SQUARE、東京都新宿区) 史上初のIOC(国際オリンピック委員会)会長に就任したカースティ・コベントリー会長が東京世界陸上に来日した機会に、同じく女性初のJOC(日本オリンピック委員会)会長に就任した橋本聖子会長、東京都の小池百合子都知事3人が国際女性スポーツフォーラムに出席しスポーツ界でのジェンダーバランスについて話し合った。3人ともに、五輪史上初めて延期された東京五輪(21年)ではIOCのメンバー、開催都市の首長、組織委員会会長として開催を実現したメンバー。
コベントリー氏と組織委員会会長の橋本氏はともにオリンピアンでメダリスト、政治家を歴任するなどキャリアも近く、橋本氏は「(そういうキャリアの)コベントリー氏がIOC会長に就任され、何か素晴らしいものが見えてきたと思った(のが)JOC会長立候補のきっかけになった」と、元競泳で金メダリストの同氏のキャリアに背中を押されたという。コベントリー会長はJOC(所属団体含む)が2014年には女性理事などの比率が7%だった低水準が、現在30%となっている現状を「効果的な政策が実施された結果だ」と評価。小池氏については「とても勇敢で、やってみるのが大事とおっしゃったのが印象的」と話していた。
橋本会長は、今回のフォーラムをひとつのきっかけにして今後、JOCが海外に行くチャンスに「その国で時間があれば是非こうしたフォーラムを開催して一緒に問題を考えたい。それが平和でも貧困でも人種の問題であるかもしれないが、ともに考えることで明るい兆しが見えればいいと思う」と、東京五輪後、世界における存在感がテーマとなっているJOCの発信力についても新たな戦略を打ち出していた。


