スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2025年8月16日 (土)

Jリーグ FC町田がクラブ初のリーグ戦7連勝、公式戦10連勝、5試合連続の完封勝利で4位浮上 C大阪に完勝 

16日=町田ギオンスタジアム(観衆11971人)気温27.9度、湿度87% J1リーグ26節が各地で行われ、公式戦9連勝、リーグ戦76連勝中と真夏に大波に乗る5位FC町田が、C大阪をホームに迎えた。C大阪との過去の対戦成績でも4勝2分1敗と圧倒する町田は前半から堅い守備でボールを奪って前線へ送る。一方、9位ながらJリーグ2位タイの得点力で攻撃的なC大阪と、対照的な両チームの対戦となった。
 町田は立ち上がりからC大阪の守備を動かし8分、DF昌子源からの縦パスをFW藤尾翔太が左サイドに展開すると、MF相馬勇紀がクロスを送る。ファーサイドからゴール前に飛び込んできたMF望月ヘンリー海輝がヘディングシュートを決めて先制かと思われたが、VARで藤尾がオフサイドと判定、立ち上がりの先制はならなかった。
しかし、GK谷晃生のファインセーブでC大阪に流れを渡さなかった町田は22分、ペナルティエリアの混戦から望月がボールを拾い、それをMFナ・サンホがミドルシュートで先制点と(ナ・サンホ今季5点目)すると、42分にも昌子からの縦パスから林が左でゴール右隅にシュート。VARが入ったがゴールとなる前半で早くも2-0と優位に立った。
 C大阪は後半立ち上がりに中島元彦とMF喜田陽が下がり、MF香川真司とMF吉野恭平が試合を動かすべくピッチへ。香川がトップ下に位置したC大阪はボールを奪われずコンスタントにチャンスを生みだす。序盤10分で決定機を作ったが、町田の堅守にゴールを割れず、逆に追加点を決められた。
 町田は3対0と、5試合連続となる完封勝利でC大阪を下してこれで公式戦10連勝、クラブ史上初のリーグ戦7連勝として4位に浮上。首位の京都、2位鹿島の勝ち点48に2点差に迫った(暫定)。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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