スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2025年6月11日 (水)

サッカー日本代表・森保監督 W杯開幕まで1年の11日 決意の漢字を筆で披露 大勢の記者の前で「こんなに人に囲まれて文字を書いたことがない。本業では緊張しないんですが緊張するなぁ・・・」と苦笑いしながら筆で「和」と

11日=京都市内 W杯北中米大会開幕までちょうど1年前となったこの日、日本代表・森保一監督が、「日本漢字能力検定協会」と日本サッカー協会がコラボレーション企画としてW杯まで実施する「全力蹴球プロジェクト」発表に出席し、自身も決意の漢字を「和」と披露した。
 監督は 「W杯は勝つことを目指すと同時に、日本の文化や価値観を表現するところだと思っている。大和魂を持ってW杯の舞台に立つ。「和をもって貴しとなす」「和して同ぜず」ですし、 「わ」は輪っかの輪でもあり、多くの人が関わって下さってその輪が大きくなってサッカーファミリーの輪ともつながっている」と、選んだ一文字への思いを明かした。
 日本代表は10日のインドネシア戦でW杯アジア最終予選全日程を7勝2分1敗の勝ち点23、得点30、失点3、得失点差+27で終了。代表最速となる3試合を残しての8大会連続出場後には、6月シリーズではオーストラリア戦で最終予選では初先発となる9人を起用し、10日のインドネシア戦もオーストラリア戦から9人の先発を変えるなど思い切ったメンバーで2試合を戦った。オーストラリア戦で鎌田大地、インドネシア戦で久保建英をキャプテンに任命したのも、ピッチ内での「役割」の幅をより増やそうと意図した起用だった。
 監督は本番への準備について、7月に控えるE1選手権でJリーグからトレーナーの援軍を検討しているとし、今後は、「ストライカーの強化と4バックを(採用)した場合の両サイドの(選手の)推進力が必要になる」と話していた。48カ国による初の抽選会は12月に行われる。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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