横浜Fマリノス 松永成立のGKコーチ辞任を発表「J1に残留するためには・・・」自らの去就にあえて入れた強いメッセージ
横浜FMは30日、松永成立GKコーチ(62)が辞任すると発表した。現場は退くがポストは未定ながらクラブには残り、バックアップ役に回る。
同氏はJリーグが創設され「横浜マリノス」となる前身の日産自動車時代から在籍し数々のタイトルを獲得した。1993年5月、当時ヴェルディ川崎との開幕戦も先発するなどクラブ史に名を刻むレジェンドの1人。07年から18年間GKコーチを務め2度のリーグ制覇も達成しており、もっとも長い現場スタッフの1人としてクラブの顔でもあった。
日本代表GKではカズ、ラモス瑠偉、森保一、チームメイトだった井原正巳各氏らと94年W杯アメリカ大会に向けたアジア最終予選を戦い、「ドーハの悲劇」ではイラクの同点ヘディングを見送るという過酷な経験も越え日本サッカー界に貢献し続けた。
クラブを通じ「このたび、GKコーチを辞任することにしました。これまで日産自動車サッカー部時代から長きに渡り、このクラブに携わってこられたことを誇りに思います。J1に残留するためには、ファン・サポーターの皆さんの力が絶対に必要です。横浜F・マリノスへの変わらぬご支援、応援を引き続きどうぞよろしくお願いします」とコメントした。
マリノスは前節で首位鹿島に勝利したが、それでも勝ち点11で最下位とJ2降格圏で苦しんでいる。「J1に残留するためには・・・」と、「オリジナル10」の名門が降格するかもしれないという最大の危機感を早くも露わにし去就発表にあえて入れたのは、日産時代からのクラブの苦闘も栄光も全て知る彼の姿勢だと読める。
苦境の時こそ、選手はもちろん、スタッフ、周囲を含めた全員が一丸となってそれぞれの立場で全力で臨む。日産の獅子ヶ谷グランド時代、プロサッカーの誕生から成長、日本代表40試合を戦い続けた背中が「現場」で見えないのはひどく寂しいが。


