スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2025年5月 3日 (土)

パリ五輪女子マラソンをケガで欠場した前田穂南が東京神宮外苑でのロードレース(5キロ)で復帰「(28年)ロス五輪を目指して走りたい」と手応え 太田智樹は日本新記録13分30秒で10位

3日=東京・神宮外苑 「アシックス」が主催するロードレース「Tokyo:Speed:Race」が夜の神宮外苑で行われ、昨年パリオリンピックを現地に入ってからケガのために欠場する悲運を味わった前田穂南(28=天満屋)が女子5キロに出場した。パリを目指していた昨春のトラックレース以来約1年ぶりとなる公式レースを15分48秒で走り切って復帰を果たした(13位)。男子5キロでは、丸亀ハーフで日本人として初めて1時間を切る59分27秒をマークした太田智樹(27=トヨタ自動車)が13分30秒の日本新記録で10位に入った。
 前田は昨夏、アメリカでの高地合宿からパリに入った当初レントゲン、エコー検査を実施したが大きな所見が確認されなかったために様子を見ながらトレーニングを続けた。しかし痛みが引かず現地でMRI検査を受け右大腿骨疲労骨折が判明。11日のレース直前に欠場を発表した。以後、ケガの治療を最優先にトレーニングを少しずつ重ね復帰を目指していた。
 1日にアメリカでの高地トレーニングから帰国したため時差もあり、また1年ぶりのレース勘も戻っていないなか、目標の16分台を上回る記録でフィニッシュすると「今の力を確認できた。(2時間18分59秒のマラソン日本記録保持者として)記録更新は狙いたい。走れなかったパリのこともあるので(28年の五輪)ロサンゼルスを目指して走りたい」と、笑顔で手応えを口にした。今後は秋の海外マラソンを視野に入れてトレーニングを行う予定。
 パリ五輪では10000万㍍に出場(24位)した太田は日本選手権(7月)の5000メートル出場を目指す。「こういうレースは初めて(の経験)だった。前半(スピードで)突っ込んで何とか粘って最低限の目標は果たせた」と話した。
 

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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