28年ロサンゼルス五輪36競技351種目が決定 男女混合種目と団体競技で女性が大幅に増加 史上初めて女子が男子を上回り新・IOCをアピール サッカー男子は16から12チームに枠減少
9日、スイスのローザンヌでIOC(国際オリンピック委員会)理事会が行われ、28年のロサンゼルス五輪で実施される36競技351種目が決まった。史上最多の競技、種目数となり、もっとも特徴的なのは体操で初めて男女混合団体や陸上の男女混合400メートルリレー、ゴルフ、卓球で新たに「男女混合種目」が多く採用された点。さらに団体競技では、男女の出場チーム数が初めて同じか、女子が上回った。
サッカーでは女子の出場枠が12から16と増えたのに対し、男子は16から12と4チームも減枠。アジア最終予選が一層厳しくなるのは間違いない。野球・ソフトボール、クリケットなど追加競技は5競技で、パリで行われたブレイキンは実施されない。
現時点で全選手1万1198人の出場が見込まれ、うち男性は49.5%、女性が50.5%と女性の参加者が男子を上回る。IOCが大きく舵を切った理由は3月、バッハ会長の後任を選出する選挙で初の女性会長にコベントリー氏(41=ジンバブエ出身、競泳の金メダリスト)が就任した背景がある。IOCの会長選では初回の投票で一気に過半数を獲得して次期会長に決定。若い世代のアスリートや女性理事に厚い支持を得て6月から8年の任期を務める。男女比率を完全な平等、もしくは逆転するレベルにまで一気に引き上げて「新しいIOC」を世界に強くアピールするものでもあった。
一方ジェンダーショックの影響を大きく受けるサッカーでは、男子の出場枠が4減少する。日本サッカー協会の宮本会長が「男子はオリンピックへの出場枠が減ったことでアジア予選がさらに厳しくなることは間違いない。アジアの出場枠が最終的に何枠になるのかは現時点で認識していないが、出場権獲得に向けて全力で取り組んでいきます」とコメント。
また11年のW杯ドイツ大会で優勝、翌年の12年ロンドン五輪で銀メダルを獲得した「なでしこジャパン」(当時監督)の佐々木則夫・女子委員会委員長は、女子サッカーの拡大・発展の方向性、アジア枠の増加を喜びながらも「(28年の)ロサンゼルスオリンピック出場を何も保証していないことは十分理解しており、むしろ出場枠が増えることで、ほかのアジアの国々も出場権を得ようとさらにモチベーションが上がることが予想されるため、アジア予選がより厳しいものになるかもしれません」と、出場枠の拡大を手放しで喜ぶことはなかった。


