スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2025年2月 5日 (水)

アイスホッケー「スマイルジャパン」&サッカー「なでしこジャパン」 ミラノ五輪最終予選に挑むスマイル「隙を見せないことが一番大事。1ピリオドで圧倒したい」小池主将初戦に意欲 新生なでしこは初選出なし「コンディションと経験で選出」ニールセン監督 

5日=苫小牧市ネピアアイスアリーナ 来年のミラノ・コルティナ冬季オリンピックのアイスホッケー女子最終予選G組が6日から始まる。世界ランキング7位で、ソチ五輪(14年)以来、平昌、北京に続く4大会連続出場を目指す「スマイルジャパン」が会場で約1時間半の練習を行い、主将のDF小池詩織(31)、細山田茜(32)が取材に対応した。初戦はランキング13位のフランス、2戦目(8日)にポーランド(20位)、3戦目(9日)に中国(20位)と総当たりし最上位国がミラノ五輪出場権を獲得する。グループGのランキングでは日本が最上位だが、フランスには昨年12月の国際大会で2―3で敗れて(延長)おり、実力は拮抗している。
 小池と細山田はフランスについて、「サイズ(体格の良さ)がある選手がいてプレッシャーが早い。攻めに関しては、そのプレッシャーをうまく生かして数的有利をつくりたい」とフランスを警戒する。
そして「隙を見せないことが一番大事。できれば1ピリオドで圧倒するような展開にしたい」と、経験豊富な小池主将は先手必勝を誓った。
 北京五輪以降、大きく若返ったチームをけん引してきた小池、スウェーデン、リンシェーピングHCに所属する人里亜矢可、浮田留衣と3人にとってはオリンピック4大会連続出場の偉業に挑む大会でもある。
  チームはすでに1月23日から苫小牧市で合宿を続けており、期間中には男子高校生をフィジカルの強いフランスを想定して練習試合を行い万全の準備を積んだ。飯塚祐司監督も「チーム全体が良い緊張感で、海外組も国内の選手もうまく融合してくれた」と手応えを示す。前日のトレーニングはあえて戦術練習を入れず、スピードとフィジカル中心のテンポのよい内容で「頭の中をフレッシュにして臨めるように」と意図を明かした。
 10チームで実施されるミラノ五輪にはすでにカナダ、アメリカ、フィンランド、チェコ、スイス、開催国イタリア、ロシア(参加は確定していない)が名乗りを上げており、残る3議席を日本ほかが3つのグループで競う。

 サッカー女子「なでしこジャパン」は5日オンラインで、ニールセン監督指揮下でのデビュー戦となる下旬の国際親善試合「シービリーブスカップ」(米国)に向けて代表メンバー23人を初めて選出した。23人中、欧州でプレーする選手が19人、国内のWEリーグからは三菱重工浦和、新潟、神戸で4人のみで、代表に初選出された選手がいなかった。監督はその理由を、今大会が3試合とも強豪との対戦(20日にヒューストンでオーストラリア、23日にグレンデールでコロンビア、26日にサンディエゴでアメリカ)で日程も厳しい点とし「基本的に、国際経験豊富な選手、いろんなポジションができる選手を選んだ」と明かし、現在シーズン中の(WEリーグは冬の中断中)欧米の選手が主体となったという。現地でのトレーニングで試合に臨む。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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