スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2024年12月20日 (金)

陸上女子やり投げの北口榛花「夢の70㍍に向かって、柔道の受け身を」???万能アスリートらしいオフトレにメダリストから指導を受ける 2年連続陸上のアスリートオブザイヤーを受賞

19日=都内ミッドタウン パリオリンピックで陸上女子投てき(やり投げ)種目として初の金メダルを獲得し五輪後表彰ラッシュのなか北口榛花(26=JAL)が、本家ともいえる陸上界の最高峰の賞といえる「アスリート・オブ・ザイヤー」を受賞した。2年連続での受賞となり「去年に続き選ばれてとてもうれしい。(今年の)結果はうれしいものばかりでも、シーズンを通して苦しいことばかりで、もうこんな1年はいらない、というくらい(辛かった)。これからも、ただただ、やりを遠くに飛ばしたいという気持ちで、夢の70メートルを目指していきたい」と、来年は原点ともいえる自己記録67㍍38の更新に全力で臨みたいと話した。
 北口はスポーツ万能で幼少期は水泳、体操、中学まで水泳とバドミントンの二刀流でどちらも全国レベルで活躍するほどで、高校に入って始めた陸上で飛躍したまさに理想的な「トップアスリート」。北口によれば「動きのヒントにもなるし、色々なスポーツをする経過で頭(思考)の動きも良くなるような気がします」という。
 そして現在、柔道の「受け身」に挑戦中と明かす。リオデジャネイロ五輪銅メダリストの中村美里さんからやりを投げる動きにも取り入れられる回転をより洗練されたものにする前回りの受け身など指導を受けているそうだ。難易度の高い受け身動作で、ほかにも同じJAL所属でパリ五輪では日本人として初めて110㍍障害で5位入賞を果たした村竹ラシッドからもハードル技術を学ぶ。「いろんなスポーツの刺激、考え方をつなげるのが好きだし、得意です」と、記録更新に向かって早くも25年をスタートさせている。
 優秀賞には村竹、走高跳の赤松諒一選手、競歩35㌔で世界記録を樹立した川野将虎が選ばれ、新人賞には男女の800メートルでともに7月に日本記録をマークした高校3年生の落合晃選手と、高校2年生の久保凛選手が選出された。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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