W杯最終予選インドネシア戦 サッカー日本代表 まさかの事態 出発➡和歌山県沖で羽田に引き返し➡ホテルで休養➡10時間後再出発「今度こそ行ってきます!」森保監督 長友は「最高です!」と想定外もパワーに
10日=羽田空港 W杯最終予選を戦う日本代表が、一度はインドネシア戦が行われるジャカルタに出発しながら羽田空港に引き返しほぼ半日空港で待機し再出発するという前代未聞のハプニングに見舞われた。
この日、定刻10時15分の航空機で、森保一監督、名波浩コーチらスタッフ、山本昌邦代表ダイレクター、長友佑都(FC東京)、谷晃生(町田)、高井幸大(川崎)、負傷した谷口彰吾の欠場に伴い選出された関根大輝(柏)の選手4人らと合わせ25人が羽田空港を出発(チャーターではない全日空機)。離陸から30分ほどの和歌山県沖で機体に問題があることが判明し羽田空港に引き返した。12時10分に着陸すると空港近くのホテルで休養を取って、再び20時30分発の同便に搭乗。アウェーの洗礼とはサッカーではいつもに言われるが、まだアウェー到着前の半日足止めという異例のハプニングに、森保監督は出国審査場への入り口で「今度こそ行ってきます!」と笑いながら見送った取材陣に声をかけ、常に「サッカーでは想定外は当たり前」と話しているだけに、「想定外の(さらに)想定外」※空港で歩きながら対応してくれたシーンで、広報を通じて「想定外も想定内」と修正があった と異例の引き返しをユーモアたっぷりに表現した。ホテルではゆっくり休めたという。
また、こうしたハプニングでは百戦錬磨の長友は選手の先頭を歩き「最高です!」と前を向いた。「(長い一日になりましたね、と聞かれ)それでも最高です」と、これも試合の一部だと言わんばかりに余裕のコメントでチームを鼓舞した。なお、この大迫敬介も出発したが別便だった。
ジャカルタ行きの全日空機は20時12分に出発し、現地11日の午前2時頃に到着の予定。当初から11日スタートする練習スケジュールには影響はなかった。