スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2024年11月 9日 (土)

陸上短距離サニブラウン・ハキーム 国内でのオフを終え「子どもたちとの交流で自分が元気をもらった。濃いオフだった」米国拠点に出発

9日=羽田空港 陸上男子100㍍パリオリンピック代表のサニブラウン・ハキーム(東レ)が、練習拠点に出発するため羽田空港で取材に対応した。今季臨んだパリ五輪100mでは決勝進出はならなかったが、9秒96と5年ぶりに自己新をマーク。4×100mリレー6位、ダイヤモンドリーグではファイナルに初進出した。
 「比較的、悪くないシーズンでした。一応、ベストも更新したので及第点とは思う」と振り返ったが、「求めるものはもっと高いので点数にすると40、50くらい」と、厳しい自己採点をする。来年9月の東京世界陸上では「どんな大会でも同じく金メダルを目指す」と照準を定めた。
 五輪後のオフは、昨年から準備し、合宿も開催するなど自らのアイディア、企画力と目標を持って主催する競技会「DAWN GAMES」も成功させ、母校や子どもたちとの交流にひときわ時間を使った。「自分が元気をもらった。いつもとは違った濃いオフだった」と、世界陸上を含め日本の陸上、スポーツ界のリーダーとして手応えを噛みしめていた。
 すでに拠点とする「タンブルウィードTC」ではトレーニングが始まっており合流は2週間ほど遅れたが、リフレッシュでフル充電した日本から冬季練習に向かった。


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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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