スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2024年10月18日 (金)

なでしこジャパン26日韓国との親善試合メンバー発表「次のW杯、五輪の指標となる試合を。攻守に連携・連動し攻撃的な守備をする」佐々木則夫監督代行 9月のU20W杯準優勝メンバーも選出

18日=日本サッカー協会(JFA、東京都文京区)   26日、国立競技場で行われる韓国女子代表との国際親善試合「MIZUHO BLUE DREAM MATCH2024」のメンバー23名の発表がおこなわれ、今年9月の「U-20女子ワールドカップ」(コロンビア)で準優勝したメンバーから、DF小山史乃観(こやま・しのみ、スウェーデンのユールゴーデン所属)、GK大熊茜(INAC神戸レオネッサ)、FW土方麻椰(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)、米ノースカロライナ・カレッジ所属のFW松窪真心(まつくぼ・まなか)4選手が招集された(小山以外はなでしこジャパン初招集)。またDF熊谷紗希やMF長谷川唯、DF古賀塔子とDF谷川萌々子のティーンエイジャーの2人も選ばれた。
 今夏にパリ五輪8強で終わり池田太監督が退任。後任は「年内に」といまだに次期監督が決まらないなかでの再始動となる。11年のドイツW杯監督で現在JFA女子委員長として監督の選任にもあたる佐々木則夫氏(66)がこの試合限りの監督代行として臨む。
佐々木監督代行は「この試合でなでしこジャパンの今後の指標を示して次の監督へバトンタッチしたい」と、2016年のリオデジャネイロ五輪アジア最終予選以来となる監督としての任務を説明。若い世代の加入について「ベテラン、若手、中堅、それぞれがミックスして、ベテランからは(なでしこの)イズムを注入して欲しい」と、34歳の熊谷紗希から、18歳の小山、古賀まで3世代での再スタートに期待を寄せた。

 佐々木氏が会見で「なでしこの今後の指標」とあげた改善点のひとつが守備の積極性。同氏によればパリ五輪のなでしこジャパンのデータでは、平均18・5本(相手のパス)かかって自分たちのボールにしていたという。上位4カ国の平均は6本程度と、早い段階で相手の攻撃の芽を摘む積極的な守備が浸透している。佐々木氏が率いた10年以上前の(W杯優勝)のなでしこでも10本以内にボールを奪取する戦術を取った。背景には引いた守備からのカウンター攻撃を主体とした池田・前監督のサッカーで体重がやや後ろに重くなった感はある。
 佐々木氏は「(日本の女子サッカーの)良さは、攻守で連携連動し攻撃的な守備から相手を仕留めるところにある」と、韓国戦ではこれを求めて行くとした。
 コーチ陣には、U-20女子W杯で準優勝に導いた狩野倫久氏や、男子の世代別代表でロールモデルコーチを務めてきた元日本代表DF内田篤人氏らが入るが、コーチングスタッフもこの試合に限る。

GK
山下杏也加(マンチェスター・シティ/イングランド)平尾知佳(アルビレックス新潟レディース)大熊 茜(INAC神戸レオネッサ)DF熊谷紗希(ASローマ/イタリア)守屋都弥(INAC神戸レオネッサ)北川ひかる(VKヘッケン/スウェーデン)
遠藤 優(浦和レッズレディース)南 萌華(ASローマ/イタリア)石川璃音(浦和レッズレディース)
小山史乃観(ユールゴーデンIF/スウェーデン)古賀塔子(フェイエノールト/オランダ)
MF清家貴子(ブライトン/イングランド)長谷川唯(マンチェスター・シティ/イングランド)長野風花(リバプール/イングランド)
中嶋淑乃(サンフレッチェ広島レジーナ)藤野あおば(マンチェスター・シティ/イングランド)浜野まいか(チェルシー/イングランド)
谷川萌々子(ローゼンゴード/スウェーデン)
FW田中美南(ユタ・ロイヤルズ/アメリカ)千葉玲海菜(フランクフルト/ドイツ)植木理子(ウェストハム/イングランド)
土方麻椰(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)松窪真心(ノースカロライナ・カレッジ/アメリカ)

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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