スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2024年10月21日 (月)

なでしこジャパン26日韓国との親善試合に向け合宿初日は9人でスタート 昨季WEリーグ3冠の清家貴子「(同じブライトンの)三笘君と3時間くらい日本語で・・・」筑波大先輩、後輩の楽し気な交流

21日=千葉市内 パリ五輪で8強に終わり、26日に韓国女子代表との国際親善試合MIZUHO BLUE DREAM MATCH韓国女子代表戦(国立競技場、)でリスタートするサッカー日本女子代表「なでしこジャパン」が、千葉市内の代表強化施設でトレーニングを行った。初日のため、初招集のDF遠藤優(浦和)、今夏、イングランド女子スーパーリーグに移籍したMF清家貴子(せいけ・きこ ブライトン)、FW千葉玲海菜(フランクフルト)の海外組2人を含め9人でスタート。追加招集されたFW上野真実(S広島R)は室内で別メニューをこなした。
 パリ五輪までチームを率いた池田太監督の後任がいまだに決まらず、佐々木則夫女子委員長が代表監督代行を務める。練習後、「短期間のためにコンディションを優先させて23日には守備を、24日には攻撃のトレーニングでアプローチし25日に先発メンバーを決める」と、準備のプロセスを明かした。練習パートナーとしてチームに練習参加してもらい、紅白戦を行う予定もあるという。
 昨季のWEリーグで10試合連続ゴールのWEリーグ新記録を樹立し得点王(22試合で20得点)に輝き、ベストイレブン、MVPの3冠を手にした28歳の清家はこれまでチームの入れ替えに立ち合った経験がなく「(新しいチームに代わった雰囲気が)とても新鮮。日本語でたくさん話せるのも新鮮で嬉しい」と、帰国にリラックスした様子で、ブライトンでは「思ったよりもできるんだ、と自信になった。ドリブル突破や個での突破、個性を持った選手がいることもチームにとって大事だと思うので、役割を全うできるようにガンガン仕掛けていきたい」と新たなチームでの試合に意欲を見せた。
 同じブライトンに所属する筑波大の後輩、三笘薫(27)とクラブ主催の食事会に出席した際、「席が隣で、3時間くらいずっと2人で日本語でしゃべってました。(テーブルの)端っこに行って…」と笑いながら2人の様子が浮かぶようなエピソードを明かした。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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