パリオリンピック U23日本代表パラグアイに5-0で完勝 前半でパラグアイに退場者が出ても焦らず後半一気に振り切る 負傷退場した平河、離脱した半田の思いに応える勝ち点3で五輪始める
24日=フランス・ボルドー 1900キックオフ(日本時間25日午前2時) 天候晴れ 気温30度、湿度45% 26日のパリオリンピック開会式を前にサッカー男子が始まり、グループDに入ったU23日本代表は南米予選を1位で通過した強豪・パラグアイと対戦した。
午後になって気温が上昇、蒸し暑さを感じるスタジアムで大事な初戦に臨んだ日本は前半19分、左サイドから攻撃を展開。斉藤光毅がペナルティエリア左に大畑歩夢に向けてスルーパスを送ると大畑はこれをマイナスに折り返す。ニアにいた細谷真大が潰れる形で大きなスペースが生み、パスを受けた三戸舜介が右足で冷静に先制ゴールを決めた。ピッチに立つ全員がチャンスに集中したゴールに焦りが出たのか、直後の23分にはパラグアイのビエラが平川悠の足首をプレー直後に踏みつけるファールでVARの結果、一発退場に。
10人となった相手に対して、35分には一度はピッチに戻っていた平川が重傷で佐藤恵允と前半で交代するというアクシデントに見舞われる。担架で運ばれる平川に、細谷、斉藤、三戸が駆け寄り言葉をかけ、ベンチにいた大岩剛監督は歩み寄って右手で平川の胸のあたりをたたくなど、退場を強いられた平河、この日チームからの離脱が発表された半田への思い、出場12カ国中、唯一、オーバーエージ枠を使わずに臨んでいる強い一体感を表現したかのようなこのシーンが、後半への布石となった。
前半はボール保持でパラグアイを消耗させる落ち着いた戦術と個々の判断で枠内へのシュートは打たさず1-0で終了。後半、疲労と焦りが見え始めたパラグアイに対しボールを奪ってからの素早い切り替えで圧倒し始める。
後半18分には、斉藤の個人技から水戸舜介へのクロスが入り、これを水戸がヘディングで追加点を奪う。さらにスピードを緩めずパラグアイの少ない守備陣を攻め25分には高井のクリアから藤田が右サイドに大きく展開すると、前半平河に代わって入った佐藤がDFを抜いてマイナスにクロスを上げる。斉藤が送った横パスを山本が左足でミドルシュートとして試合を決定付ける3点目を挙げた。
中2日で移動を含めて連戦をこなさなくてはならない五輪の難しさを踏まえ、大岩監督はここで一気に3人を交代させて総力戦をチームに意識付ける。山本、三戸、斉藤を下げ、MF川崎颯太、FW藤尾翔太、FW荒木遼太郎を入れ、35分には大畑を下げてDF西尾隆矢を左SBに投入した。 直後の36分には西尾がこれに応えるヘディングをゴール右に流して4-0。42分にも細谷のスルーパスから藤尾が5点目を奪って、04年のアテネ五輪初戦で敗れ、10年のW杯南ア大会でも敗れた因縁のパラグアイに5-0で快勝した。
27日には再びボルドーでアフリカ代表のマリと戦う。今年3月、京都で行われた親善試合では1ー3で敗れており、身体能力の高さに加えフランスで指導を学んだというマリのアルー・バドラ・ディアロ監督による戦術の徹底と柔軟性で、「過去出場したオリンピック(2004年アテネ)のベスト8を上回りたい。必ずできると信じている」と、京都での親善試合の後、監督が話した。


