スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2024年5月11日 (土)

アジアチャンピオンズリーグ決勝1STレグ マリノスがホームの声援を受け逆転、2-1で王手をかけて※26日(訂正)のアウェーへ

11日=横浜国際総合競技場(観衆53704人) 横浜FマリノスはAFC(アジアサッカー連盟)チャンピオンズリーグ(ACL)決勝ファーストレグでアルアイン(UAE)と対戦し、前半12分にアルアインの鋭いカウンター攻撃を受けて失点(ゴールはアルバルーシ)、逆転を狙う展開となった。前半30分には、中盤のパスを奪われ右サイドでのカウンター攻撃を受ける。エリア右からパラシオスに右足で強烈なシュートを打たれ、マリノスのGKポープ・ウィリアムの股を抜かれるシュートで2点目が入ったかと思われたが、これはVARによってオフサイドとなり2点目は免れた。運に押され同点ゴールを狙いに行くが、37分エドゥアルドがケガでプレー続行を断念、渡ゴールひだ辺泰基が交代した。

 前半10本のシュートを打ちポゼッションも上回るなど(63%)優位に試合を進めているようで、アルアインのカウンターに苦戦する展開に。後半に入ってもゴールを割れなかったが、アルアインの足が少しずつ止まり始めた27分、ヤンマテウスがエリア右から左足でクロスを上げる。ゴール前でノーマークになっていた植中朝日が体をひねって、ゴール左下にヘディングを叩きつけて同点とした。攻勢をかけるマリノスだが、ゴールを奪った植中が足がけいれんしたようで担架で外に。山根陸と交代し、同時にナムテヒと榊原彗悟が交代。アルアインは動きが緩慢になり、40分、後半16分に喜田拓也と交代して入った渡辺皓太が、右からヤンマテウスが入れたクロスをボレーシュートにした宮市亮のシュートコースを変えてこれがゴールに。逆転に成功し、そのまま守り切ったマリノスが2-1で優位なスコアで1週間後、18日のUAEでのアウェーに臨む。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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