5月15日はJリーグの日 東京V対G大阪の「オリジナル10」対決はスコアレスドロー 東京Vは不敗記録を11に
15日=味の素スタジアム(1万3445人) Jリーグ開幕から31年の「Jリーグの日」
31年前、1993年5月15日のJリーグ開幕の日、オリジナル10としてスタートした東京ヴェルディとG大阪の伝統クラブの対戦は、東京Vが0-0で5位につけていたG大阪とスコアレスドローとし11戦負けなしとした。
前節鹿島戦で前半2失点、後半5分で1失点と3点を背負った試合を劇的な同点(3-3)に持ち込んだとはいえ、「ふがいないものだった。チームとしてそこを克服しようと選手と共有した」(城福監督)と、前半、堅守でG大阪の宇佐美貴史、坂本一彩の2トップへの縦パスを封じてシュート1本に抑え、逆にシュート9本を打ちながら無得点で折り返す。
後半開始時に松橋優安に代えて齋藤功佑を投入。加えてMF見木友哉とチアゴ・アウベスを入れて勝ち越しを狙ったゴールを奪えないまま、後半35分にはMF森田晃樹のクロスに染野がヘディング。38分には森田のミドルシュートもGKにセーブされ試合はスコアレスドローで終了した。試合後城福監督は「勝ちたかった。相手の(シュートを1本に抑えた前半に点を取れたと思う。ここを勝ち切れるチームにしなければいけない。残留が目標ではなく、サプライズを起すんだ、という気持ちでやっている」と、11戦負けなしも引き分け9を監督として厳しく評価した。
Jリーグの日の感想を聞かれ「当時は(富士通に勤務するサラリーマンで)川淵さんの開会宣言を本当に他人事のように聞いていた。サッカーで飯を食っていけるなんて、と。今はサッカー界に微力ながら恩返しができればと思っている」と、サラリーマン監督、日本サッカー協会でアンダー世代の育成、世界大会での躍進、プロ監督としてFC東京、甲府、広島と様々な立場でJリーグと並走した31年を振り返った。