本田美登里、大野忍が新監督に就任 地域リーグから負けなしで昇格した「ヴィアマテラス宮崎」も注目 24年なでしこリーグは16日開幕
11日=JFA(東京・トヨタ本社ビル) 女子アマチュアサッカーの最高峰「なでしこリーグ」の開幕を16日に控え、1部12クラブの監督と選手による24年シーズン開幕記者会見が行われた。
昨年、クラブ創設10年で優勝を果たした「オルカ鴨川FC」は今季、野田朱美監督から辛島啓珠監督にバトンタッチされ、同監督は「新しく、若いチームになったが優勝を目標にする」と気持ちを新たに宣言。またクラブを率いて4年目を迎える「スフィーダ世田谷FC」の神川明彦監督も「超ハードワークするチームを」と、これまで掲げて来た目標を追随しながら優勝をターゲットに。世田谷のエースとして22年にはMVPを獲得した大竹麻友が、その力を認められなでしこからプロのWEリーグ「ノジマ」で活躍する。会見に出席した柏原美羽は「(大竹と世田谷が)お互いの存在を励みにしている」と、女王奪還を狙う。
両クラブに加え新シーズンは、21年に九州女子リーグ2部への参画から(2部全勝)、同1部(全勝)、昨年23年にはなでしこリーグ2部を無敗で優勝し今季1部に昇格と快進撃を続けている「ヴィアマテラス宮崎」が注目される。宮崎県の新富町で「地域おこし協力隊」として役所に勤務する選手たちと地域の結束はユニークで、開幕戦は強豪、世田谷をホームに迎え撃つ注目のカードだ。
また、北朝鮮と争ったなでしこジャパンと同じく、パリ五輪最終予選を戦い(オーストラリアとプレーオフ)帰国したばかりの前・ウズベキスタン女子代表監督の本田美登里氏も出席。今季から「静岡SSUボニータ」を率いる電光石火のなでしこ現場復帰に「2年ぶりに帰って参りました」と笑顔で挨拶し、「土曜日はジュビロ、日曜日はボニータ、と磐田の町に女子サッカーも定着させ文化にしたい」と、外から眺めた日本女子サッカーの景色に新たな意欲を持って臨む。
今年から本拠地を河内長野市に置く「スぺランツァ大阪」は、なでしこジャパンとして11年W杯ドイツ大会優勝を果たした大野忍氏が監督に就任。「攻守でアグレッシブなサッカーを展開する。選手には自分で考える姿勢を求めたい」と話し、女子サッカーで最多得点をあげてきたゴールゲッターの指導に期待が集まる。リーグ最多出場記録を樹立して(365試合)昨年で引退した中野真奈美は広報に就任し、早速、大野監督や中野の出場記録を追う深澤里沙の対応に走り回っていた。
「朝日インテック・ラブリッジ名古屋」の監督には、日本代表も経験した森山泰行氏が昨年就任した。
プロのWEリーグとは違い、なでしこリーグの選手は仕事をサッカー、家庭と育児や介護を行いながらプレーしている。また、本田美登里氏のようにウズベキスタンを初めて五輪最終予選まで導いたプロフェッショナル、選手としてW杯優勝を果たした大野氏や、Jリーグ名古屋で活躍した森山監督ら、なでしこリーグの今季は多様性でも楽しみが増える。一方、平均479人にとどまる観戦者の増加も大きな課題だ。


