23日開幕のJリーグが「開幕PRイベント」開催 「過去最多(1140万更新)の入場者数を目指す」野々村チェアマン掲げる
19日=都内ホテル 23日に、2024年シーズンが開幕するJリーグ(J120クラブ)が開幕PRイベントを行い、昨年は同様の開幕前イベントには登場しなかった野々村芳和チェアマンは今年、冒頭プレゼンテーションで広島、金沢、長崎と新たなスタジアムが完成する24年は19年に記録したJリーグの最多観客動員数1140万1649人を上回る「過去最高の入場者数を目指す」と目標を掲げた。昨年の入場者は、コロナ前の入場者数の99・3%まで伸びて1096万人に回復。今年は「THE国立DAY」と銘打って13試合を開催し過去最高更新を目指す。
また、プレゼンの中では、2017年以前と以降では、大雨など気候を理由にした試合の中止が4.7倍にもなっているデータを示し、よりサステナブルな運営のために今シーズン全公式試合を再生可能エネルギーで開催すると改めて説明した。今季は、YBCルヴァンカップを全60クラブで開催し、外国籍審判の招へいを増やし、世界基準のレフェリングを体感するなど新たな強化策も実施される。
Jリーグは1993年の開幕にあたって、関係者が欧米の様々なプロリーグ運営を現地で視察。米四大スポーツNFL、NBA、MLB、NHLをまわり、先日、過去最多の視聴者数1億2340人を記録したNFL「スーパーボール」をリーグの全面的な協力のもと1週間前から運営の研修をした。「WEEK」と称して、チームとファン、メディア、選手やOBほか一体となって一大イベントを盛り上げていく「キックオフカンファレンス」を、日本のスポーツ界にはなかった仕組みとして採用し、93年から昨年まで続けてきた。様々な変更はしてきたが、今年は、「開幕PRイベント」と名称も内容もさらに変わった。