陸上年間表彰「アスレティックス・アワード」でやり投げの北口榛花が最優秀選手に「魔法がかかっているような2シーズン」パリ金を狙う
20日=都内ホテル 日本陸連が23年に活躍した選手らを表彰する「アスレティックス・アワード」が開催され、最優秀選手賞「アスリート・オブ・ザ・イヤー」に、今回ブタペスト世界陸上女子やり投げで日本の女子投てき選手として初の金メダルを獲得した北口榛花(25=JAL)が選出された。昨年のオレゴン世界陸上は銅メダルの北口は「映像を見ても、自分なのに自分じゃないような不思議な気持ちで見ていました。魔法が掛かっているようなここ2シーズンで、いつ魔法が解けちゃうかドキドキしている」と、世界陸上金メダルだけではなく、今年2度の日本記録樹立、また日本人初のダイヤモンドリーグ年間王者と魔法どころか堂々と実力を披露しながら控えめにコメント。「自分で魔法を持続できるように努力している」と、競泳の松田丈志氏からバタフライの直伝で、やり投げの肩の使い方や姿勢にも活かすトレーニングを取り入れる。すでに来年のパリ五輪代表に決まっており「(世界陸上金メダルで)もうこれ以上はないので、今度は本当の、オリンピックの金を見据え、「上を見続けて自分を成長させていきたい」と油断はなく、魔法も解けそうにはない。
優秀選手賞には世界選手権男子35キロ競歩銅メダルの川野将虎(旭化成)、日本人初の決勝進出を果たした同110メートル障害5位の泉谷駿介(住友電工)、同3000メートル障害6位の三浦龍司(順大)、女子5000メートル8位の田中希実(ニューバランス)らが選ばれた。2大会連続での男子100メートル入賞を果たした(6位)のサニブラウン・ハキーム(東レ)は米国にいるため欠席した。
新人賞には10月のMGCで女子マラソンのパリ五輪代表に決まった鈴木優花(第一生命グループ)ら4人が選ばれた。