J2最終節 東京Vが大宮下し勝ち点75で3位でプレーオフ進出 磐田は自動昇格最後の枠を掴み 清水は水戸に敗れて4位 「人事を尽くして天命を待った」城福監督プレーオフに手応え
12日=NACK5スタジアム大宮(10875人) JリーグJ2最終節11試合が行われ、町田がすでに決めたJ1自動昇格枠の「残り1」をかけてし烈な戦いが展開した。大宮では、実に16年ぶりのJ1復帰を目指す東京ヴェルディが、J3降格圏の21位で今シーズンを終える大宮(J3でJ2ライセンスを持たないFC大阪の最終順位次第で残留、降格が決まる)と対戦し、前半、大宮の高い位置からの速いプレッシャーに苦しめながら失点をせず、後半2点を奪って勝ち点を75まで伸ばした。最終節を前に、勝ち点73の2位で、勝てばJ1復帰と優位にあった清水が水戸に1-1で引き分け、ヴェルディと並び勝ち点72だった3位の磐田は栃木に先制されながら2-1と逆転で勝利。ヴェルディと同じ勝ち点75とし、得失点差で2位と自動昇格枠を掴み取った。ヴェルディは、前節のホーム・栃木戦で退場者を出し1人少ない試合で粘ってFKで勝利。最終節に自動昇格の望みをつなぐなど、自動昇格はならなかったが昇格プレーオフに大きな弾みをつけた。ヴェルディが勝利した直後、まだ磐田の結果が確定していなかったため、選手たちとサポーターは勝利のラインダンスを踊った。その後、磐田の昇格が分かっり、城福監督はすぐに円陣を組み、「気持ちを(昇格プレーオフに)切り替えるぞ」と短く告げたと試合後明かした。
監督は、「人事を尽くして天命を待つしかない状態だった。若いチームだが、経験しながら強くなって、また経験を積んできた。このヒリヒリ感はやっぱり経験しなくては分からない。大きな収穫があった」と、目の前に試合に全力で当たり勝利した最終節に手応えを見せた。プレーオフは、3位のヴェルディと6位の千葉、4位の清水は5位の山形と対戦し、勝者で残り1枠を争う。