スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2023年11月16日 (木)

サッカーW杯北中米大会 上田綺世の代表初ハットトリックでミャンマーに5-0で26年へスタート ミャンマーはシュート0本

16日=大阪パナソニックスタジアム吹田(観衆34484人)
 26年、アメリカ、メキシコ、カナダと初の3か国による北中米W杯アジア2次予選がホームのミャンマー戦(FIFAランキング158位)で始まった。日本はカタールW杯2次予選を8戦全勝、合計46得点の攻撃を見せて抜けており、ミャンマーとの前回対戦は10-0。今回はアジア最上位の18位で臨み、今大会からアジア出場枠は4.5から最大8.5まで拡大している。こうした大勝ムーが漂うなか、森保一監督は「2次予選、そんなに甘くない」と代表選考の際に厳しいコメントをした。この試合の勝利と同時に、最終予選が終る26年6月まで約1年半も続く長丁場でアクシデントやハプニングンにも揺るがない強さを選手に求めたようだ。

試合は前半からミャンマーがゴール内で守備を固め、両ウイングバックも守備に入る6バックにトップ不在という専守システムで日本の攻撃に対応する。まった圧倒的にボールを保持する時間も長く、攻めあぐんだようにも見えたが11分、上田綺世が南野拓実のパスを、身体をひねる格好でヘディング、これが先制ゴールとなってチームに余裕が生まれた。
 28分には田中碧の縦パスを鎌田が中央へ、左足でゴール右を捉えて2点目を奪った。
 4年前の19年、同じく2次予選が始まった際の先発メンバーはこの日、南野と堂安律。監督の「予選から苦しみながらもW杯まで成長して欲しい」との願いが込められたメンバーとなった。前半終了間際には(49分)、堂安がエリア内にコースを取った上田へパス、上田はこれを右足で冷静にゴールへ流して前半3-0とリードして折り返した。
 後半、ケガ人による交代で呼ばれた佐野海舟(鎌田)、渡辺剛(谷口)をピッチに。佐野は鹿島で安定したパフォーマンスを見せており、渡辺もベルギーリーグでフルタイムで出場するなど監督の「新戦力」への期待が伺える。後半5分、南野がエリア内の上田にパスを送り、上田はGKをよく見てボールを浮かせてシュート。代表初の「ハットトリック」で4点目を奪って守田英正と交代した。ゴールにつながるパスを出して存在感を見せた南野は、ケガの古橋に代わりU22代表から引きあげられた細谷真大と交代した。41分には堂安が左足で正確なトラップをゴールにつなげる個人技で5-0とした。
GK前川も投入するなど新しい戦力をピッチに立たせて2次予選を経験させる展開で、日付けが変わって17日午前3時過ぎに、次戦のシリア戦が行われるサウジアラビアに出発する。なお、途中交代した鎌田は腰の痛みでサウジアラビアには遠征せず日本で様子を見ることがチームから発表された。

 

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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