サッカーなでしこジャパン 26日からのパリ五輪アジア2次予選に向けて国内合宿打ち上げ「(アジアでは)キレイなサッカーでは(ゴールを)こじあけられない。強引に足を振る」田中
22日=千葉県内 サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」(ランキング8位)がこの日、国内でのトレーニングキャンプを打ち上げ、23日にパリ五輪アジア2次予選が行われるウズベキスタン・タシケントに出発、海外でプレーする選手たちと現地で合流する。26日にインド戦(ランキング64位)、29日に本田美登里監督が指揮を執る地元・ウズベキスタン(50位)、11月1日にベトナム(34位)と、中2日の厳しい日程で対戦する。
17日からWEリーグでプレーする選手12人と、その後、アメリカから参加する杉田妃和の代表13人に、中国杭州で行われ優勝を果たしたアジア大会の代表でもあった谷川萌々子、古賀塔子(ともにJFAアカデミー、谷川は負傷のため途中で離れた)トレーニングパートナーに加えた15人で行った合宿の目的は、疲労をのぞきコンディションを揃え、今夏のW杯でベスト8に入った際の戦術をもう一度共有して今遠征への準備をするという2点に置かれた。
池田太監督は練習を終え、「コンディションを整えることができ、今までやってきた積み重ねを確認できた。いい状態で(五輪予選に)臨めると思う。(全員が揃う)初戦を見てからまた色々な(選手の)組み合わせをコンディションや試合の状況によって考えていきたいと思う」と、中2日の強行日程のなか、実力的には差があると思われる相手との対戦にそれぞれの体調を把握する作業を最優先する。
FW・田中美南(INAC神戸)は「(アジアでは)キレイなサッカーでは(相手が守備を固めるなか)こじあけられない。強引に足を振って(シュートにする)、ちょっと足に触れられても押し込めるようにしたい」とストライカーとしての強さを強調した。
日本はC組で、ほかにA組(オーストラリア、チャイニーズタイペイ、フィリピン、イラン=ランキング順)、B組(中国、韓国、タイ、北朝鮮=同)で各グループの首位3チームと、2位の3チームの中から勝ち点を優先に1チーム、合計4カ国が来年の最終予選に進出する。
・A組から2位が進出した場合 A1位 VS C1位 B1位 VS A2位
・B組から2位が進出した場合 A1位 VS B1位 C1位 VS B2位
・C組から2位が進出した場合 A1位 VS C2位 C1位 VS B1位 が対戦し、勝った2チームのみが五輪出場権を獲得する。今夏のW杯で4強に入った強豪オーストラリアのA組の結果次第では、オーストラリアと出場権を直接争う可能性も。W杯で好守を見せた高橋はな(浦和レッズレディース)も「自分たちが攻める時間が長くなるが、一発のカウンター(速攻)やセットプレーをやられないようにしなくては。まずは1位通過を狙っていきます」と、今回の2次予選での1位抜けに集中していた。


