Jリーグ浦和対FC東京 コロナ禍以降最多となる4万9108人の観客も、湿度80%のなかスコアレスドローに。興梠がFW初の500試合出場達成
8日=埼玉スタジアム(観衆4万9108人)気温26度、湿度80% 湿度が80%超という厳しい条件下で行われた浦和対FC東京の一戦は、スコアレスドローに終わった。埼玉スタジアムには、20年3月以降のJリーグ中断などコロナ禍以降では最多となる49108人の大観衆が詰めかけた。浦和のFW・興梠慎三(36)は、この試合でJリーグのFW登録選手としては初めて500試合出場を記録。何としてもゴールで勝利を手にしたい試合、興梠はここ3試合、引いてボールを受けず、我慢して前線張り付きチャンスを待つスタイルを徹底しており、同14分、そのスタイルでチャンスを掴んだ。MF関根貴大のスルーパスにボールに回り込んでエリア内左へ。相手DFと競り合いながら左足でシュートを放ったが、ボールは右ポストを直撃し先制点はならず。前半はそのまま0ー0で折り返し、後半21分にカンテと交代。メモリアルゴールは決められなかったが「歴史に名前を残せたのは嬉しい。ただ、(FW500試合よりも)上に上がいる。個人の記録より、チームとして、すべてのタイトル獲得を成し遂げたい」と、501試合に向かって歩み出した。
浦和は同4分、FC東京エンリケと競り合ったDF酒井宏樹が着地時に右肘を痛め、担架で運ばれ途中交代。症状の詳細は検査を待ってからとなるが、試合後の話では、ひじが抜けてしまいそれを一度入れるなどしたようで腕を吊って痛みに耐えていた。浦和は4位、FC東京は11位と、過酷な条件下で死守した勝ち点1となった。