Jリーグ30周年記念試合「多摩川クラシコ」FC東京が対川崎を7連敗で止め、新国立競技場4連勝 暫定8位浮上 川崎は脇坂の退場響く
12日=東京・国立競技場(5万6705人)Jリーグ30周年を記念した、スペシャルマッチ「多摩川クラシコ」が行われ、ホームのFC東京がクラブ史上最多の観衆を大きく上回る5万6705人のファンの前で、約4年に渡って7連敗中だった鬼門の川崎を2-1で下し連敗を止めた。FC東京は前半12分、右サイド長友佑都からのクロスが左サイドへ流れ、これを拾った逆サイドの徳元悠平が相手を1人かわして右足から思い切りのよいシュートを振り抜く。徳元の今季初ゴールは、自身J1初ゴールで、FC東京にとっては、「先制点を奪った試合は負けなし」(4勝1分)の「勝利のお守り」となる先制点となった。畳みかけるように、前半25分には、徳元の左サイドからの折り返しに、MF安部柊斗がスライディングでゴール前に、右足で押し込んで2点目を奪った。
39分には、川崎の宮代大聖に1点を返されたが、前半で得意の勝ちパターンに持ち込んだ展開に、自信を持って後半も主導権を握った。後半6分には、仲川輝人が相手陣内でボールをキープしていたところ、脇坂泰斗にタックルを受けて転倒。このプレーがVARでレッドカードと判定され、反撃に出るところ川崎は10人と、早い時間で数的不利を背負ってしまった。
その後、交代で流れを変えようとした川崎を、最後まで堅守で退けFC東京が新国立競技場4連勝を飾り、記念の30周年マッチをものにした。これで暫定8位に浮上した。川崎は連勝が3でストップした。