森保監督欧州視察に出発「選手とW杯を振り返り、2026年のW杯に向けて成果と課題を選手目線で話したい」名波、前田新コーチとも強力なスタッフ体制
28日=羽田空港 サッカー日本代表の森保一監督(54)が、欧州での視察に向けて出発した。監督は「選手たちと会って、W杯の振り返りと今後に向けて選手たちと話す。また今後やるべきことの整理と、成果と課題を選手目線で話したい。2026年のW杯に向けて新たなチーム作りを始める」と、2026年W杯(米、カナダ、メキシコ)を照準にした視察の目的を説明。帰国は2月13日の予定という。この日はパリに入り、現地時間29日に行われるフランスリーグ(リーグ・アン)で伊東純也が所属するスタッド・ランス(11位)と、首位のPSGの試合を観て伊東と会う。その後はJFA(日本サッカー協会)が欧州の拠点としてオフィスを構えるデュッセルドルフへ移動し、「W杯後、一番(きちんと)話ができていない」と笑いながら、W杯カタール大会で主将を務めた吉田麻也(シャルケ)、田中碧(デュッセルドルフ)らブンデスでプレーする選手とも会うとした。これまでW杯が終了すると監督、スタッフ陣も交代するため、コンセプトの落とし込みには時間を要した。しかし監督の再契約によって、選手と個人面談するいわば「つなぎの時間」を落ち着いて取れる点は強みとなる。
新たに就任した名波浩(50)、前田遼一(41)両コーチについて「2人ともこれまで代表が積み重ねてきたことを理解してくれている。さらに結果を出すということ、日本のためになるなら戦いたい、という意思は(交渉の段階でも)伝わった」と、監督自身が招へいを決断した背景を明かした。監督の視察中にも、コンセプトの資料や今後の日程と強化についての準備を、コーチ陣と進める。
W杯から帰国して1か月間、監督はほぼ休みなく支援企業や関係者へのあいさつ回りや、テレビ、ラジオ出演など、忙しく過ごし、この出発前に休んだ程度だったが、「現場サイドにとって悔しい結果(8強に進出できず)だったが、皆さんにはすごくうれしい反響をもらって、喜んで頂けるのもうれしい」と、疲れた様子もなく出発した。2月13日に帰国する予定。