前・なでしこジャパン監督 高倉麻子氏が中国女子スーパーリーグの上海盛麗監督に就任し上海へ出発 「未知ですが挑戦します」
15日=成田空港 3月4日に開幕する中国女子サッカースーパーリーグ「上海盛麗足球倶楽部」(上海RCBW)の監督に就任した高倉麻子監督(54)が、上海に向けて出発した。21年東京五輪では「なでしこジャパン」の監督として8強に進出。その後は、「いわてスポーツプロジェクト」のアドバイザーとして、東北各地で女子サッカー人口や普及を進める活動を展開してきた。今回は、日本女子指導者としては初の中国リーグでの監督就任で、かつて「広州緑城」の指揮を執った岡田武史氏にも助言を受け、また同じ68年生まれで仲の良い森保一監督にも激励されたそうだ。空港には、読売ベレーザ時代から共にプレーした小野寺志保さん(GK、現在大和市市役所勤務)、現役時代から応援する長年のサポーター、女子サッカー関係者が見送りに。中国は、昨年のAFC(アジアサッカー連盟)女子アジアカップで日本と韓国を下して優勝し、国内の女子サッカー人気が高まっている。また今夏、オーストラリアとニュージーランドで共催される女子W杯にも出場を決めており、国内リーグのレベルアップにもつながるとの広い視野から高倉監督の招へいを決めたという。チャレンジングな選択に監督は「中国の女子選手、関係者の皆さんと共に仕事ができるのが楽しみです。失敗を恐れずに、挑戦する姿勢は忘れずに取り組みます」と話していた。
アシスタントコーチ、フィジカルコーチ、GKコーチも日本人スタッフとなった。
15日は、日本サッカー協会が主催する指導者向けのシンポジウム「フットボールカンファレンス」2日で女子サッカーが主題となった。AFC最優秀女子監督賞を最多の7度受賞してきた高倉監督は、中国でどんな仕事をするか注目される。