スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2022年10月16日 (日)

42歳の現役スプリンター・末続慎吾 北九州カーニバルで10秒77をマークし40歳以上の日本記録を更新の快走を見せる 

陸上の世界選手権、オリンピックメダリストのスプリンター、末続慎吾(42=イーグルラン主宰)が16日、北九州カーニバル(本城陸上競技場)の100㍍に出場し、向かい風3㍍の悪条件下で11秒03をマークした一般出場の後、午後にはもう1レースに参加し、追い風1・9㍍で10秒77と、40歳以上の日本記録を樹立した。昨年5月、日体大記録会でマークした同年代記録の10秒78を0秒01更新。昨年、08年の北京五輪で400㍍リレー銀メダルを獲得した後、コーチを付けて来なかったが、昨年、フランスのラグビー代表のコンディショニングなどで実績を持つ里大輔氏と契約し、自身が磨いた感覚を可視化、数値化するなど、40歳を超えて新たな取り組みに挑むなどした。1年の成果が42歳での記録更新の快挙につながった。今後も、日本選手権出場(今年の参加標準記録は10秒45)を目標にトレーニングを続けていく。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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