J3信州ダービー J2復帰を狙う松本、交代選手の活躍で長野を2-1で振り切り3位に浮上 藤枝、松本、鹿児島残り3試合でJ2昇格争いが激化
30日=松本・サンプロアルウィン(観衆15912人) サッカーJ3第31節が行われ、ホーム・松本山雅がAC長野パルセイロを迎え撃ち今季3度目(リーグ戦と天皇杯)の信州ダービーを、逆転での昇格を狙う松本山雅が2-1で制して3連勝で勝ち点を63に伸ばし、逆転昇格(2位以内がJ2に昇格)に向けて3位に浮上した。今年リーグ戦で実現した初のダービーは、スコアレスドローだった。
他会場でも、首位のいわきが宮崎に0-1で敗れ、3位だった鹿児島は愛媛に0-1、また、ここ8戦負けなしの藤枝も鳥取に1-1で引き分けるなど、終盤戦に入り上位クラブが勝ち点をもぎ取るのに苦しむ波乱の31節となった。上位が苦戦するなか、松本は非常に攻撃的な守備を敷いて前半から長野を圧倒。自分たちのペースを完全に掴んで試合を進めた。
前半26分、CKのチャンスにこぼれ球をエース横山歩夢が蹴りこみ先制に成功する。1-0で折り返した後半、今度は長野がペースを握り、サイドの攻防が激しさを増す。後半18分には、左サイドを崩され、最後は長野・三田尚希にエリア内で粘られ同点とされた。
名波浩監督は「ずっとタイミングを見計らって、あそこで決断した」と、後半21分に交代カード3枚を切る。間髪を入れず、5分後の26分にも2人を交代し、後半40分、交代で入った好調の田中パウロ淳一のパスからルカオがエリア内の角度のない地点から左隅へシュート。これが決勝ゴールとなり、途中交代で入った2人が狙い通りの結果でダービー勝利と逆転昇格を目指すチーム、サポーターに応えた。J3は、昇格圏内の2位に勝ち点わずか3差で、藤枝、松本、鹿児島がひしめいて残り3試合となった。