鹿島アントラーズ バイラ―監督の解任発表 就任6か月での退任はクラブ史上最短 得点力不足に苦しむ
7日=鹿島アントラーズ発表 J1鹿島は、午後2時過ぎ、今年就任し6か月指揮を執ったレネ・バイラー監督(48)の解任を発表した。ドラガン・ムルジャコーチ、マヌエル・クレクラーフィジカルコーチもともに退団する。後任については未定としており、決定次第発表される。
鹿島は、7月30日に横浜Fマリノスとの首位決戦に臨んだが、0-2で完封負けし、16年ぶりにマリノスにシーズン2敗を喫している。また6日の広島戦にも敗れて今季初の連敗。これで5試合連続未勝利(3分け2敗)となり、順位は4位に後退してしまった。マリノスとの首位攻防戦でもシュート5本など攻撃に勢いを欠き、この4試合でも1得点と得点力不足に苦しんでいる。チームを預かるバイラ―監督自身が、マリノス戦後の記者会見で「非常に難しい1週間だった」「非常に難しい展開だった」「選手が(移籍やコロナ感染などで)不在となりとても難しいチーム構成だ」と、「難しい」という単語を何度も繰り返していたのは、チーム内の混乱を物語っていた。
バイラー監督は縦に速いサッカーを掲げ、4月には5連勝で首位に立った。その後、得点源でもあったFW・上田綺世(23)が、ベルギー1部「サークル・ブリュージュ」に移籍。オリジナル10として1993年のJリーグ発足時からリーグをけん引し続ける名門クラブにおいても、就任から6か月での監督退任はクラブ史上最短となった。