「バットマン」宮本恒靖理事 「このマスクのお陰でちょっと有名になれました・・・」日韓ワールドカップ20周年記念写真展でユーモア交え挨拶
26日=韓国文化院(東京・四谷) 5月31日に開催から20年を迎えるサッカーの「日韓ワールドカップ」を記念して、「あの時の感動をもう一度」と題した写真展が韓国文化院内のギャラリーで始まり、開幕式には関係者が集まり、当時、W杯では初めてとなった共催がもたらした両国の新たな関係構築への貢献やレガシーについて、思いを新たにした。
テープカットに日本サッカー協会を代表して参列した宮本恒靖同協会理事(45=会長補佐役)は、大会ではキャプテンを務め、初の16強進出にチームを束ねる存在として活躍。この日の開幕式には、大会前の練習試合で鼻骨を骨折し、これを保護するために使用した「バットマン」と呼ばれた黒のフェイスガードをわざわざ持参。「これが何かご存知の方は手をあげて下さい!これがあったお陰でちょっと有名になれました」とマスクを見せながら、ユーモアを交えて挨拶し会場の拍手を誘った。
宮本理事は「あの大会でピッチから見上げた光景、バスから見えたサポーターの皆さんの笑顔を今も忘れない」とし、この日の会場に集められた2002年生まれの若者たちにも、サッカー界では例のなかった「バットマン」姿はよく知られているそうで、記念撮影を求められていた。姜昌一・駐日大使は「あの時、日本が試合をする際には韓国が応援し、韓国が試合をする際には日本が応援し合った。ともにいい隣国だと分かった。20周年の節目の年に、さらに良い関係に発展するように祈っている」とあいさつした。
日韓ワールドカップは、2002年5月31日~6月30日まで行われ、日本はトルコに敗れたものの16強に進出。韓国はベスト4に入った(3位決定戦でトルコに敗退)。初の共催に両国それぞれ10都市が試合会場となり、決勝は横浜国際総合競技場で6万9029人の観衆のもと行われ、ブラジルがドイツを2-0で下し5回目の優勝を果たした。


