鈴鹿ポイントゲッターズ八百長指示の不祥事 Jリーグは百年構想ク資格定期期間を6月まで継続「1,2か月で簡単に改善できるものではない」野々村チェアマン
26日=オンライン Jリーグは理事会を開催し、2020年11月29日JFL(日本フットボールリーグ)最終節において、クラブの幹部から「八百長」を指示する行為があった鈴鹿ポイントゲッターズに対し、「百年構想クラブ」の資格停止期間を継続すると発表した。「百年構想クラブ」は、Jリーグ準加盟に相当し、クラブには、・常勤役員1人以上、常勤社員4人以上、・短期的に資金難に陥らない、・ホームタウンを予定、または決定している、・年会費120万円の支払いなどの項目が審査されたうえで認定される資格で、J3に昇格するためには必要条件となる。しかし20年11月の仙台戦を前に、クラブ幹部が当時の監督、選手に、同地域で他クラブが先にJ3昇格を果たす事態を妨害しようと敗戦を指示した事実が判明。現場の反発で社長が方針を変え、指示も撤回したが、その行為の重大性から資格を停止されている状態にある。
野々村チェアマンは理事会後の会見で「改善といっても1,2か月で簡単にできるものでもない」と、慎重な対応を見せた。 4月5日には、この件を調査、処分を行った日本サッカー協会(JFA)規律委員会が、クラブへの500万円の罰金、元役員への2年間のサッカー活動禁止を決定した一方、オーナーは3カ月、社長も1カ月の活動禁止と、責任者としての処遇には疑問の声もあがる。Jリーグは独自に、クラブ、鈴鹿市、三重県サッカー協会にヒアリングを行っており、今後解除に向けてガバナンス(管理体制)の改善と、ホームタウンである鈴鹿市の支援継続の2点が求められる。会見に臨んだ大城・ライセンスマネジャーは「方向性について少し聞いたが、明確に決まった内容ではない」と説明。今後クラブ側からの具体的な提案、改善策を受けて議論する。